当院は、心臓、動脈硬化、高血圧、高脂血症、甲状腺のクリニックです。

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なお、LINE予約等が難しい方は電話予約も承りますので、受付時間内にお電話ください。

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甲状腺機能低下症・橋本病

甲状腺機能低下症の代表的な症状

次の様な症状やお悩みがある場合、お気軽にご相談下さい。

甲状腺機能低下症の代表的な症状
  • 肌が乾燥する
  • 食欲がないのに体重が増える
  • やる気が出ない、疲れやすい
  • からだが重い
  • 便秘
  • からだがかゆい
  • 月経不順
  • 人よりも寒がりである
  • からだがむくむ

このような症状を感じたら、甲状腺機能低下症の可能性があります。
最初はあまり気にならない軽度な症状のことが多いですが、放っておくとどんどん治療が難しくなります。
ぜひ、当院を受診してください。

詳しい病気の説明について《目次》

詳しい説明は、緑のボタンをクリックして、ご覧ください

甲状腺機能低下症

橋本病

潜在性甲状腺機能低下症

コラム 

詳しい病気の説明について


甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症とは

甲状腺は、のどぼとけの下にある蝶(チョウ)が羽を広げた形をした臓器で、甲状腺ホルモンというホルモンを作っています。このホルモンは、血液の流れに乗って心臓や肝臓、腎臓、脳など体のいろいろな臓器に運ばれて、体の新陳代謝を盛んにするなど大切な働きをしています。
甲状腺ホルモンの産生は脳の下垂体より分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)により調節されます。
甲状腺で甲状腺ホルモンが低下すると、脳の下垂体より分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)が増えて、甲状腺を刺激して甲状腺ホルモンを多く作らせるため、甲状腺ホルモン濃度が正常になります。
逆に、甲状腺で甲状腺ホルモンの産生が増えると、脳の下垂体より分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)を減らして、甲状腺を刺激する程度を減らして、甲状腺ホルモンの産生を抑えるため、甲状腺ホルモン濃度が正常になります。
「甲状腺機能低下症」とは、このシステムが破綻して、血中の甲状腺ホルモン量が正常よりも低下した状態です。
甲状腺ホルモンが少なすぎると、代謝が落ちた症状がでてきます。
甲状腺機能低下症による症状には、一般的に、無気力、疲労感、むくみ、寒がり、体重増加、動作緩慢、記憶力低下、便秘などがあります。さらに甲状腺機能低下症が強くなると傾眠、意識障害をきたし、この状態は粘液水腫性昏睡と呼ばれます。逆に、甲状腺機能低下症が軽度の場合は、症状や所見に乏しいことも多く、気づかれない場合も多くあります。 また甲状腺ホルモンは、代謝の調節以外にも、妊娠の成立や維持、子供の成長や発達に重要なホルモンなので、甲状腺機能低下症では、月経異常や不妊、流早産や妊娠高血圧症候群などと関連し、胎児や乳児あるいは小児期の成長や発達の遅れとも関連してきます。

甲状腺機能低下症の診断

甲状腺機能低下症の診断

甲状腺ホルモン(FT4、FT3)値の低下と甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値の増加によって診断します。
甲状腺機能低下症の代表的な疾患である橋本病では、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体あるいは抗サイログロブリン抗体といった甲状腺に対する自己抗体が陽性となります。
一般の血液検査では、高コレステロール血症、高CPK血症、低ナトリウム血症、貧血、肝機能異常を認められます。
頚部エコー検査では、甲状腺の腫大、表面の凹凸不正、内部エコ-レベルの低下などの所見を認めます。
心電図では、低電位、徐脈などの所見を認めます。また、心エコー検査で、心臓の回りに心嚢液の貯留を認める事もあります。甲状腺機能低下症では、心電図、心エコー検査も重要な検査です。

機会を見つけて、甲状腺の血液検査をしましょう

健康診断で高コレステロール血症を認めた場合は、甲状腺機能(FT4、FT3、TSH)をチェックする事をお勧めします。
また女性の場合、7人に1人は甲状腺疾患を持っていると言われているので、採血する機会に、甲状腺機能(FT4、FT3、TSH)と橋本病の自己抗体である抗サイログロブリン抗体とバセドウ病の自己抗体であるTSH受容体抗体を測定する事をお勧めします。

甲状腺機能低下症の原因

甲状腺機能低下症の原因は、甲状腺自体に原因がある場合(原発性甲状腺機能低下症)と、甲状腺自体には異常はないのですが下垂体や視床下部の機能低下が原因の場合(中枢性甲状腺機能低下症)があります。
甲状腺自体に原因がある原発性甲状腺機能低下症で最も多いのは、橋本病(慢性甲状腺炎)です。
また、昆布、ヨード卵、ヨウ素含有咳嗽液などヨウ素(ヨード)過剰摂取によっても甲状腺機能低下症を認めることがあります。
甲状腺機能低下症は、持続的である場合と一時的である場合があります。
一時的なものには、破壊性甲状腺炎の回復期、産後一過性甲状腺機能低下症、ヨウ素過剰摂取による甲状腺機能低下症(摂取制限をするだけで改善します)があります。
甲状腺自体には異常はない中枢性甲状腺機能低下症には、脳の下垂体が原因の下垂体性甲状腺機能低下症と脳の視床下部が原因の視床下部性甲状腺機能低下症があります。中枢性甲状腺機能低下症の原因は、脳腫瘍、脳外傷・くも膜下出血後、脳外科手術後などの脳の病気や、下垂体前葉機能低下症の一症状として起こる場合、自己免疫性下垂体炎などです。

甲状腺機能低下症の治療

まず、甲状腺機能低下症が橋本病などのように持続的なものか、一時的なものかにより治療方針が大きく異なるので、注意が必要です。
出産や流産後の無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎の回復期の場合には様々な程度の甲状腺機能低下症を示すことがあります。このような一過性の軽度の甲状腺機能低下症は治療の必要がありません。また、症状があって治療を行う場合も、一過性の可能性のある場合は、薬の量を漸減中止してみます。
持続的な甲状腺機能低下症の治療には、甲状腺ホルモンである合成T4製剤の服用による治療を行います。鉄剤、亜鉛含有胃潰瘍薬、アルミニウム含有制酸剤などは甲状腺ホルモン製剤の吸収を阻害するので、内服間隔をあけることが必要です。
高齢者や、狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、不整脈のある患者さんでは慎重に内服を開始します。成人の合成T4製剤の内服維持量は、人によっても変わりますが、50〜150µg/日です。内服治療は通常少量から開始し、維持量にまで徐々に増やします。維持量に達するのには数か月かかります。

粘液水腫性昏睡とは

重度の甲状腺ホルモン不足(甲状腺機能低下症)を知らずに放置しておくとおこる合併症です。
通常は甲状腺機能低下症の状態が長く続くとおこります。低体温を伴う意識障害や二酸化炭素の貯留を伴う呼吸抑制が特徴的です。またけいれんなどの神経症状が起こることがあります。発症の誘因としては何らかの重症疾患の合併、感染症、外傷、中枢抑制作用のある睡眠薬等の服用、寒冷刺激などがあります。
粘液水腫性昏睡の治療は、副腎皮質機能低下の合併の可能性があるため、副腎皮質ホルモンを投与してから甲状腺ホルモン薬を開始します。生命の危険が迫っているので大量投与すべきとされています。呼吸の障害に対しては人工呼吸器を使用します。低体温に対しては急速に暖めると血圧低下などをひきおこすため注意が必要です。しかし重症で危険な状態ですので、約30%の方がお亡くなりになると報告されています。
粘液水腫性昏睡は甲状腺ホルモン薬を勝手に飲むのをやめたり飲むのを忘れたりしたときに発症します。服薬は規則的に決められた通りにおこない、定期的に受診することが大切です。また軽い意識障害を繰り返した後に発症することもあるので、眠気がひどかったり、一時的に気が遠くなることがある人は医療機関を受診してください。


 

橋本病

橋本病とは

橋本病とは

甲状腺ホルモンは、心臓や肝臓、腎臓、脳など全身の臓器に作用して代謝を盛んにするなど、大切な作用を持つホルモンです。橋本病(慢性甲状腺炎)は、この甲状腺ホルモンが少なくなる病気である甲状腺機能低下症の代表的な疾患です。
橋本病(慢性甲状腺炎)は非常に頻度の高い病気で、成人女性の10人に1人、成人男性の40人に1人にみられます。特に30~40代の女性に発症することが多く、幼児や学童はまれです。ただし、橋本病だからといって全員の甲状腺ホルモンが少なくなるわけではなく、甲状腺の機能が低下している方は3人に1人で、3人に2人は甲状腺の機能は正常です。

コラム

甲状腺機能低下症と橋本病はよく混同されやすいので、注意が必要です

甲状腺機能低下症の原因のほとんどは、橋本病です。
逆に橋本病の患者さんで甲状腺の機能が低下している方は3人に1人で、3人に2人は甲状腺の機能は正常です。
つまり、『甲状腺機能低下症』=『橋本病』ではありません。

橋本病の原因

橋本病(慢性甲状腺炎)は自己免疫疾患の一つです。
正常な免疫は、細菌やウィルスなどから自分の体を守ります。自分を守るための免疫が、間違えて自分の臓器・細胞を標的にしてしまうことで起きる病気が自己免疫疾患です。
橋本病では、免疫の異常によって甲状腺に慢性的に炎症が生じていることから甲状腺組織が少しずつ壊され、甲状腺ホルモンが作られにくくなることで甲状腺機能低下症となります。

橋本病の症状

甲状腺の腫れ(首の腫れ)

甲状腺の慢性的な炎症により、甲状腺が腫れます。
甲状腺が腫れている(首が腫れている)と自覚しても症状がないため放置している人も多いのですが、敏感な人は、首の圧迫感や違和感が生じることがあります。

甲状腺機能低下症による症状

橋本病の3人のうち2人は自己免疫による甲状腺の破壊の程度が軽いため、症状は甲状腺の腫れ(首の腫れ)のみですが、甲状腺機能低下症になると、全身の代謝が低下することによって、無気力、疲れやすさ、全身のむくみ、寒がり、体重増加、便秘、かすれ声などが生じます。女性では月経過多になることがあります。
無気力や疲れやすさと言った症状のため、うつ病や認知症と間違われることもあります。

橋本病の診断

甲状腺機能低下症の診断をご参照ください。
時に、甲状腺が破壊されて甲状腺ホルモンが血中に流出して、一時的に甲状腺ホルモンが過剰となり、「バセドウ病」と紛らわしい症状がでることがあります。通常は甲状腺の痛みはなく、無痛性甲状腺炎といい、3か月以内でおさまります。

橋本病の治療

甲状腺機能が正常の橋本病では、原則的に治療は必要ありません。
甲状腺機能低下症がある場合は、合成T4製剤の内服を行います。
ヨード過剰が疑われる場合は、ヨード制限も行います。
潜在性甲状腺機能低下症の場合、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値が10µU/ml以上や高コレステロール血症を伴う場合などでは、合成T4製剤の内服を検討します。

橋本病の経過

採血検査をした時点で甲状腺の機能が正常でも、時間の経過とともに自己免疫による甲状腺の破壊が進み、甲状腺機能が低下する場合があるので、定期的に検査をすることはとても大切です。
甲状腺機能低下症になっても、定期的に採血検査をして必要な量の甲状腺ホルモンの補充を行えば、不自由のない生活がおくれます。
また甲状腺が急に大きくなった場合は、甲状腺機能低下の悪化のほか、まれですがリンパ腫の可能性がありますので、定期的にエコー検査を行う事も必要です。

コラム

橋本病は遺伝しますか

橋本病になりやすい体質は遺伝する場合があります。

橋本病における日常生活の注意点

倦怠感などの甲状腺機能低下症状が強い場合は、治療によって甲状腺ホルモンが正常になるまでは、あまり体に負担がかからないようにしましょう。
神経質になる必要はありませんが、昆布やひじきなどのヨウ素を大量に含むような海藻類などを過剰に摂取することは避けましょう。

 

潜在性甲状腺機能低下症

潜在性甲状腺機能低下症とは

甲状腺

潜在性甲状腺機能低下症とは、症状や所見には表れない程度の軽い甲状腺ホルモンの不足状態のことを指します。甲状腺ホルモンは、脳の下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)により刺激を受けて甲状腺から分泌されています。血中の遊離甲状腺ホルモン(FT4、FT3)は基準範囲内なのに、同時に測定したTSHのみが正常値よりも高い場合を潜在性甲状腺機能低下症といいます。甲状腺ホルモンがやや低い傾向にあり、正常に保つために多くのTSH刺激を必要としている状態です。
我が国での調査では健康な人の4~10%にみとめられるといわれており、特に女性に多く年齢が上がるにつれて増加します。

甲状腺機能異常のみかた

遊離甲状腺ホルモン
(FT4、FT3)
甲状腺刺激ホルモン
(TSH)
甲状腺の状態
上昇 低下 甲状腺機能亢進症
正常 低下 潜在性甲状腺機能亢進症
正常 正常 正常
正常 上昇 潜在性甲状腺機能低下症
低下 上昇 甲状腺機能低下症

潜在性甲状腺機能低下症の原因として多いのは、橋本病、ヨウ素過剰(海藻多食、薬剤、造影剤など)、甲状腺手術後、アイソトープ治療後などです。その他の原因としては、頸部放射線照射後、破壊性甲状腺炎の回復期などがあります。潜在性甲状腺機能低下症では自覚症状はないことがほとんどですが、高コレステロール血症や心機能低下、女性では不妊や流産との関連が指摘されています。

潜在性甲状腺機能低下症の治療

まずは一過性でないことを確認するため、1~3ヶ月ほど後に再検査します。
その異常が持続していて、TSHが10µU/mlを超えている場合に治療対象となります。
昆布、ヨードを含んだ卵、ヨウ素含有咳嗽液などのヨウ素過剰摂取があれば、ヨウ素摂取制限をおこなったのち再検査してから合成T4製剤の内服を開始します。
TSHが10µU/ml以下の場合は、高コレステロール血症の有無などに応じて、合成T4製剤の内服を行うかどうか検討します。

潜在性甲状腺機能低下症の経過

持続性の潜在性甲状腺機能低下症の一部は、甲状腺機能低下症に移行します。よって、定期的に経過をみていくことがすすめられます。特に甲状腺自己抗体陽性の潜在性甲状腺機能低下症は、1年に4.3%の人が顕性甲状腺機能低下症になると報告されています。この頻度は甲状腺自己抗体陰性でTSHが正常の人の38倍とされています。

当院は長後街道という幹線道路に面しており、大きな緑色の看板が目印です。
また、市営地下鉄立場駅から徒歩8分、相鉄線いずみ中央駅から徒歩6分とアクセスしやすい場所に立地しています。

クリニック名
みたに内科循環器科クリニック
診療科目
内科 循環器内科
院長
三谷 和彦
(医学博士/日本内科学会認定医/日本循環器学会専門医/慶應義塾大学医学部卒)
住所
〒245-0023 神奈川県横浜市泉区和泉中央南3丁目1-66 フォレストいずみ中央
アクセス
相鉄線「いずみ中央」駅徒歩6分
市営地下鉄「立場」駅徒歩8分
TEL
045-806-5067
受付時間
休診日:水曜午後・土曜午後・木曜・日曜・祝日
日祝
9:00-12:00
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