当院は、心臓、動脈硬化、高血圧、高脂血症、甲状腺のクリニックです。

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また、市営地下鉄立場駅から徒歩8分、相鉄線いずみ中央駅から徒歩6分とアクセスしやすい場所に立地しています。

予約はWEBあるいはLINEにて24時間受け付けております。
なお、LINE予約等が難しい方は電話予約も承りますので、受付時間内にお電話ください。

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心電図異常

健康診断や人間ドックで、心電図に異常を指摘された方、再検査といわれた方へ

健診において、心電図は、学校健診、採用時の企業健診や40歳以上の会社の定期健診では必ず行われます。その心電図検査で、異常所見ありと記載があっても、よくわからないから、症状がないから、と放置していませんか?

逆に、健診で心電図をとって返却されたコメントには素人にはとても理解できないような専門用語が書かれているのを目にして、不安になる方も多いのではないかと思います。 心電図検査(ECG)とは、心臓の電気的活動を体表の電極で検出して調べる検査です。心電図検査では心臓の様々な情報が得られますが、ざっくり言うと、不整脈と虚血性心疾患などの心疾患の有無、この2つをチェックする検査です。

心電図には、「正常」波形とされている波形記録があり、それに当てはまらなければ「異常」と判定されることになるわけです。 この所見は経過観察で良いのか、病院に行って精密検査を受けたほうが良いのかわからないという方が非常に多くいらっしゃいます。
また、「正常」波形ならば心臓に病気がない、「異常」波形は心臓に病気を抱えている、と必ずしもなるわけではありません。

健診などでは、心電図の自動診断機能で診断される場合が多いのですが、我々心臓の専門医からみると、自動診断機能による心電図判定は必ずしも正常とは言えません。心臓専門医がひとつひとつの波形をじっくりと吟味して、初めて正確な診断が得られます。
また、心電図検査のみでは心臓の状態や病気のことが全てわかるわけではありませんので注意が必要です。

心電図異常と診断されたら、その異常がどんな意味を持つのか、治療しなくても大丈夫なのかを検討するため、必ず心臓専門医のクリニックを受診してください。

右脚ブロック、完全右脚ブロック、不完全右脚ブロック

正常の心臓のはたらき

人間の心臓は1日10万回収縮して、1日8トンの血液を右側の心臓から肺へ、1日8トンの血液を左側の心臓から全身へ送り出しています。
自動車もエンジンとタイヤだけでは動けず、安全に走行できるために、ワイヤーハーネスという電気コードの束が車全体に張りめぐらされています。
心臓も、刺激伝導系という電気コードの束が心臓全体に張りめぐらされていて、毎日16トンもの血液を効率よく送り出す事ができます。
刺激伝導系の興奮は、洞結節というペースメーカーから始まります。洞結節は、安静時では1分間50~100回、運動すると100回以上興奮します。洞結節は小さいので、洞結節の興奮は心電図上で見る事はできません。
洞結節の興奮は、心房の筋肉に伝わり、心房の筋肉を収縮させ、血液を心室へ送り出します。心電図上ではP波として記録されます。
心房から心室へ十分に血液を送り出すため、刺激伝導系の房室結節という伝導路を刺激がゆっくり伝わります。
心室に十分血液がたまったら、房室弁という心房と心室の間の弁を閉じて逆流しないようにしておき、今度は、刺激伝導系の右脚と左脚が心室の筋肉を収縮させ、大動脈から全身へ、肺動脈から肺へ毎日合わせて16トンもの血液を送り出しています。心電図上ではQRS波と記録されます。

この規則正しい心臓の興奮は、1日に約10万回、何も病気がなければ、120年間繰り返されます。
この規則正しい心臓の興奮のどこかが障害されたのが不整脈です。

右脚ブロックとは

刺激伝導系のうち、右側の心室の筋肉を収縮させるのが『右脚』という電気コードです。右脚ブロックは、何らかの原因で右脚の電気の伝導が途絶された状態です。完全に右脚の伝導が途絶した場合を『完全右脚ブロック』、一部分が途絶された場合を『不完全右脚ブロック』と呼びます。
右脚ブロックになっても右側の心臓の筋肉は収縮しないわけではなく、『左脚』により左室に伝わった電気刺激が遅れて右室に伝わり、右室の筋肉が遅れて収縮します。そのため心電図上では、心室の興奮を表すQRS波が幅広くなります。

右脚ブロックが、認められた場合、右脚ブロックの原因となる心疾患が隠れていないか、心エコー検査などで、調べる事が重要です。内臓疾患が右脚ブロックの発生に影響している場合もあるため、甲状腺も含めた血液検査が必要です。その不整脈の重症度や治療の必要性を判定するため、また、たとえその不整脈自体は問題のない不整脈だとしても、治療が必要な不整脈を合併している場合があるので、24時間ホルター心電図検査なども必要です。
またブルガダ症候群という突然死をきたす疾患も、右脚ブロックと似た心電図変化をきたすため、注意が必要です。不完全右脚ブロックでは、時に心房中隔欠損症を合併する場合があるので注意が必要です。
上記検査で他に異常を認めなければ右脚ブロックの予後は良好ですが、定期的に再検査を受けるようにしてください。

一番大事な点は、右脚ブロックを指摘されたら、そのまま様子を見るのではなく循環器科で診察をしてもらう事が重要です。
当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

左脚ブロック、完全左脚ブロック、不完全左脚ブロック

正常の心臓のはたらき

人間の心臓は1日10万回収縮して、1日8トンの血液を右側の心臓から肺へ、1日8トンの血液を左側の心臓から全身、送り出しています。
自動車もエンジンとタイヤだけでは動けず、安全に走行できるために、ワイヤーハーネスという電気コードの束が車全体に張りめぐらされています。
心臓も、刺激伝導系という電気コードの束が心臓全体に張りめぐらされていて、毎日16トンもの血液を効率よく送り出す事ができます。

刺激伝導系の興奮は、洞結節というペースメーカーから始まります。洞結節は、安静時では1分間50~100回、運動すると100回以上興奮します。洞結節は小さいので、洞結節の興奮は心電図上で見る事はできません。
洞結節の興奮は、心房の筋肉に伝わり、心房の筋肉を収縮させ、血液を心室へ送り出します。心電図上ではP波として記録されます。
心房から心室へ十分に血液を送り出すため、刺激伝導系の房室結節という伝導路を刺激がゆっくり伝わります。
心室に十分血液がたまったら、房室弁という心房と心室の間の弁を閉じて逆流しないようにしておき、今度は、刺激伝導系の右脚と左脚が心室の筋肉を収縮させ、大動脈から全身へ、肺動脈から肺へ毎日合わせて16トンもの血液を送り出しています。心電図上ではQRS波と記録されます。

この規則正しい心臓の興奮は、1日に約10万回、何も病気がなければ、120年間繰り返されます。
この規則正しい心臓の興奮のどこかが障害されたのが不整脈です。

左脚ブロックとは

刺激伝導系のうち、左側の心室の筋肉を収縮させるのが、『左脚』という電気コードです。左脚ブロックは、何らかの原因で左脚の電気の伝導が途絶された状態です。完全に左脚の伝導が途絶した場合を『完全左脚ブロック』、一部分が途絶された場合を『不完全左脚ブロック』と呼びます。

名称こそ似ていますが、左脚ブロックは右脚ブロックより深刻な場合が多く注意が必要です。
右の心臓の役割は体内で使われた血液を集めて、毎日8トン肺に送り出します。心臓から近くの肺に送るだけなので肺動脈の血圧は約30mmHgと低く、右室の筋肉の厚さも5mm前後です。それに対して左の心臓の役割は、肺から戻ってきた血液を毎日8トン全身に送り出します。心臓から遠い体の隅々まで血液を送る必要があるので、血圧は約120mmHgと高く、左室の筋肉の厚さも10mm前後と右室の2倍の厚さがあり、大きさも右室と比べると大きくなります。
そのため心臓に酸素や栄養素を送り込む冠動脈は、右が1本に対して、左は2本あります。刺激伝導系という電気コードの束も、大きな左室全体をカバーするため、左脚前枝、左脚後枝の2つがあります。つまり左脚ブロックは、左脚前枝と左脚後枝という2つの大きな電気コードの束が同時に断線している事になります。
右脚ブロックは精査しても、明らかな心疾患が見つからない場合が多いのに対して、左脚ブロックの場合は約80%のケースで心疾患を認め、しかも進行していく場合が多いので注意が必要です。

左脚ブロックが認められた場合、左脚ブロックの原因となる心疾患が隠れていないか、心エコー検査などで調べる事が重要です。内臓疾患が左脚ブロックの発生に影響している場合もあるため、甲状腺も含めた血液検査が必要です。その不整脈の重症度や治療の必要性を判定するため、また、たとえその不整脈自体は問題のない不整脈だとしても、治療が必要な不整脈を合併している場合があるので、24時間ホルター心電図検査なども必要です。
左脚ブロックの場合、上記検査で他に異常を認めなくても、遅れて心不全などが出現する場合があるので、定期的に再検査を受けるようにしてください。

一番大事な点は、左脚ブロックを指摘されたらそのまま様子を見るのではなく、循環器内科で診察をしてもらう事が重要です。
当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

上室性期外収縮、心房性期外収縮

正常の心臓のはたらき

人間の心臓は1日10万回収縮して、1日8トンの血液を右側の心臓から肺へ、1日8トンの血液を左側の心臓から全身へ送り出しています。
自動車もエンジンとタイヤだけでは動けず、安全に走行できるために、ワイヤーハーネスという電気コードの束が車全体に張りめぐらされています。
心臓も、刺激伝導系という電気コードの束が心臓全体に張りめぐらされていて、毎日16トンもの血液を効率よく送り出す事ができます。

刺激伝導系の興奮は、洞結節というペースメーカーから始まります。洞結節は、安静時では1分間50~100回、運動すると100回以上興奮します。洞結節は小さいので、洞結節の興奮は心電図上で見る事はできません。
洞結節の興奮は、心房の筋肉に伝わり、心房の筋肉を収縮させ、血液を心室へ送り出します。心電図上ではP波として記録されます。
心房から心室へ十分に血液を送り出すため、刺激伝導系の房室結節という伝導路を刺激がゆっくり伝わります。
心室に十分血液がたまったら、房室弁という心房と心室の間の弁を閉じて逆流しないようにしておき、今度は、刺激伝導系の右脚と左脚が心室の筋肉を収縮させ、大動脈から全身へ、肺動脈から肺へ毎日合わせて16トンもの血液を送り出しています。心電図上ではQRS波と記録されます。

この規則正しい心臓の興奮は、1日に約10万回、何も病気がなければ、120年間繰り返されます。
この規則正しい心臓の興奮のどこかが障害されたのが不整脈です。

上室性期外収縮、心房性期外収縮とは

上記の様に、刺激伝導系のうち、ペースメーカーとなり心臓全体の収縮の起点となるのは、本来は洞結節です。しかし洞結節以外の細胞も、ペースメーカーとなる潜在能力があります。心室の上にある心房(上室)がペースメーカーとなり、心臓全体が収縮してしまったのが、上室性期外収縮、心房性期外収縮です。
洞結節ではなく心房から心臓の収縮が始まるため、P波の形が変わります。

上室性期外収縮、心房性期外収縮は、20才以上のほとんどの人に認められる不整脈です。

しかし上室性期外収縮、心房性期外収縮が認められた場合に問題となるのは、脳梗塞の原因となる心房細動が隠れていたり、心疾患や内臓疾患の増悪が原因となり、上室性期外収縮、心房性期外収縮が認められたケースです。
上室性期外収縮、心房性期外収縮の原因となる心疾患が隠れていないか、心エコー検査などで調べる事が重要です。内臓疾患が上室性期外収縮、心房性期外収縮の発生に影響している場合もあるため、甲状腺も含めた血液検査が必要です。その不整脈の重症度や治療の必要性を判定するため、また、たとえその不整脈自体は問題のない不整脈だとしても、治療が必要な不整脈を合併している場合があるので、24時間ホルター心電図検査なども必要です。
特に、失神などの症状が認められる場合は要注意です。

実際、ホルター心電図所見で上室性期外収縮、心房性期外収縮の1時間当たりの数、あるいは最大連発数と、将来の心房細動発生が関連している事が明らかになっています。

上記検査で他に異常を認めなければ、上室性期外収縮、心房性期外収縮の予後は良好です。たとえ動悸などの症状があっても、精神的なストレス、肉体的なストレスを抑え、自律神経の動揺を抑える事により症状が消失する事が多いようです。

しかし将来、上室性期外収縮、心房性期外収縮の数が増えると、脳梗塞の原因となる心房細動の発生と関連しますので、定期的に再検査を受けるようにしてください。

一番大事な点は、上室性期外収縮、心房性期外収縮を指摘されたら、そのまま様子を見るのではなく循環器科で診察をしてもらう事が重要です。
当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

心室性期外収縮

正常の心臓のはたらき

人間の心臓は1日10万回収縮して、1日8トンの血液を右側の心臓から肺へ、1日8トンの血液を左側の心臓から全身へ送り出しています。
自動車もエンジンとタイヤだけでは動けず、安全に走行できるために、ワイヤーハーネスという電気コードの束が車全体に張りめぐらされています。
心臓も、刺激伝導系という電気コードの束が心臓全体に張りめぐらされていて、毎日16トンもの血液を効率よく送り出す事ができます。

刺激伝導系の興奮は、洞結節というペースメーカーから始まります。洞結節は、安静時では1分間50~100回、運動すると100回以上興奮します。洞結節は小さいので、洞結節の興奮は心電図上で見る事はできません。
洞結節の興奮は、心房の筋肉に伝わり、心房の筋肉を収縮させ、血液を心室へ送り出します。心電図上ではP波として記録されます。
心房から心室へ十分に血液を送り出すため、刺激伝導系の房室結節という伝導路を刺激がゆっくり伝わります。
心室に十分血液がたまったら、房室弁という心房と心室の間の弁を閉じて逆流しないようにしておき、今度は、刺激伝導系の右脚と左脚が心室の筋肉を収縮させ、大動脈から全身へ、肺動脈から肺へ毎日合わせて16トンもの血液を送り出しています。心電図上ではQRS波と記録されます。

この規則正しい心臓の興奮は、1日に約10万回、何も病気がなければ、120年間繰り返されます。
この規則正しい心臓の興奮のどこかが障害されたのが不整脈です。

心室性期外収縮とは

上記の様に刺激伝導系のうち、ペースメーカーとなり心臓全体の収縮の起点となるのは、本来は洞結節です。しかし洞結節以外の細胞も、ペースメーカーとなる潜在能力があります。心室がペースメーカーとなり、心臓全体が収縮してしまったのが心室性期外収縮です。
洞結節ではなく心室から心臓の収縮が始まるため、QRS波の形が変わります。

心室性期外収縮は、20才以上のほとんどの人に認められる不整脈です。
心室性期外収縮は、上室性期外収縮、心房性期外収縮に比べると、原因となる心疾患が隠れている場合や治療が必要な不整脈を合併している場合が多いので、注意が必要です。

心室性期外収縮が認められた場合、心室性期外収縮の原因となる心疾患が隠れていないか、心エコー検査などで調べる事が重要です。内臓疾患が心室性期外収縮の発生に影響している場合もあるため、甲状腺も含めた血液検査が必要です。その不整脈の重症度や治療の必要性を判定するため、また、たとえその不整脈自体は問題のない不整脈だとしても、治療が必要な不整脈を合併している場合があるので、24時間ホルター心電図検査なども必要です。
特に、失神などの症状が認められる場合は要注意です。

ホルター心電図所見で、心室性期外収縮の数が非常に多い場合、心室性期外収縮が連発している場合、連発している心室性期外収縮のレートが速い場合、運動時に心室性期外収縮が認められる場合、心室性期外収縮の形が変わる場合(多型性)は注意が必要です。

上記検査で他に異常を認めなければ、たとえ動悸などの症状があっても、精神的なストレス、肉体的なストレスを抑え、自律神経の動揺を抑える事により、症状が消失する事が多いようです。
しかし将来、危険な不整脈を合併する場合もあるので、定期的に再検査を受けるようにしてください。

一番大事な点は、上室性期外収縮、心房性期外収縮を指摘されたら、そのまま様子を見るのではなく、循環器科で診察をしてもらう事が重要です。
当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

心室内伝導障害、心室内伝導異常

正常の心臓のはたらき

人間の心臓は1日10万回収縮して、1日8トンの血液を右側の心臓から肺へ、1日8トンの血液を左側の心臓から全身へ送り出しています。
自動車もエンジンとタイヤだけでは動けず、安全に走行できるために、ワイヤーハーネスという電気コードの束が車全体に張りめぐらされています。
心臓も、刺激伝導系という電気コードの束が心臓全体に張りめぐらされていて、毎日16トンもの血液を効率よく送り出す事ができます。

刺激伝導系の興奮は、洞結節というペースメーカーから始まります。洞結節は、安静時では1分間50~100回、運動すると100回以上興奮します。洞結節は小さいので、洞結節の興奮は心電図上で見る事はできません。
洞結節の興奮は、心房の筋肉に伝わり、心房の筋肉を収縮させ、血液を心室へ送り出します。心電図上ではP波として記録されます。
心房から心室へ十分に血液を送り出すため、刺激伝導系の房室結節という伝導路を刺激がゆっくり伝わります。
心室に十分血液がたまったら、房室弁という心房と心室の間の弁を閉じて逆流しないようにしておき、今度は、刺激伝導系の右脚と左脚が心室の筋肉を収縮させ、大動脈から全身へ、肺動脈から肺へ毎日合わせて16トンもの血液を送り出しています。心電図上ではQRS波と記録されます。

この規則正しい心臓の興奮は、1日に約10万回、何も病気がなければ、120年間繰り返されます。
この規則正しい心臓の興奮のどこかが障害されたのが不整脈です。

心室内伝導障害とは

刺激伝導系のうち右側の心室の筋肉を収縮させるのが、『右脚』という電気コードで、左側の心室の筋肉を収縮させるのが、『左脚』という電気コードです。右脚ブロックや左脚ブロックの場合は、右脚や左脚という大きな電気コードの束が切断された状態であるのに対し、心室内伝導障害の場合は、右脚や左脚から枝分かれした小さな電気コードの束が切断された状態です。切断された先の心筋が遅れて収縮するため、心電図上では、心室の興奮を表すQRS波の形が変わり、幅が少し広くなります。

心室内伝導障害が認められた場合、心室内伝導障害の原因となる心疾患が隠れていないか、心エコー検査などで調べる事が重要です。内臓疾患が心室内伝導障害の発生に影響している場合もあるため、甲状腺も含めた血液検査が必要です。その不整脈の重症度や治療の必要性を判定するため、また、たとえその不整脈自体は問題のない不整脈だとしても、治療が必要な不整脈を合併している場合があるので、24時間ホルター心電図検査なども必要です。
上記検査で他に異常を認めなければ、心室内伝導障害の予後は良好ですが、定期的に再検査を受けるようにしてください。

一番大事な点は、心室内伝導障害を指摘されたら、そのまま様子を見るのではなく循環器科で診察をしてもらう事が重要です。
当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

房室ブロック、1度房室ブロック、2度房室ブロック、3度房室ブロック、完全房室ブロック

正常の心臓のはたらき

人間の心臓は1日10万回収縮して、1日8トンの血液を右側の心臓から肺へ、1日8トンの血液を左側の心臓から全身へ送り出しています。
自動車もエンジンとタイヤだけでは動けず、安全に走行できるために、ワイヤーハーネスという電気コードの束が車全体に張りめぐらされています。
心臓も、刺激伝導系という電気コードの束が心臓全体に張りめぐらされていて、毎日16トンもの血液を効率よく送り出す事ができます。
刺激伝導系の興奮は、洞結節というペースメーカーから始まります。洞結節は、安静時では1分間50~100回、運動すると100回以上興奮します。洞結節は小さいので、洞結節の興奮は心電図上で見る事はできません。
洞結節の興奮は、心房の筋肉に伝わり、心房の筋肉を収縮させ、血液を心室へ送り出します。心電図上ではP波として記録されます。
心房から心室へ十分に血液を送り出すため、刺激伝導系の房室結節という伝導路を刺激がゆっくり伝わります。
心室に十分血液がたまったら、房室弁という心房と心室の間の弁を閉じて逆流しないようにしておき、今度は、刺激伝導系の右脚と左脚が心室の筋肉を収縮させ、大動脈から全身へ、肺動脈から肺へ毎日合わせて16トンもの血液を送り出しています。心電図上ではQRS波と記録されます。

この規則正しい心臓の興奮は、1日に約10万回、何も病気がなければ、120年間繰り返されます。
この規則正しい心臓の興奮のどこかが障害されたのが不整脈です。

房室ブロックとは

刺激伝導系のなかで、心房と心室をつなぐ房室結節という伝導路が、一番刺激がゆっくり伝わります。刺激がゆっくり伝わる事により、心房に貯まっていた80ccの血液が心室へ全部移動し、心房と心室の間の弁が閉じ、心室から肺や全身に血液が送り出される準備ができます。

房室ブロックとは,房室結節が障害され、心房から心室への興奮伝導が障害された状態です。
障害の程度により、1度房室ブロック、2度房室ブロック、3度房室ブロックに分類されます。加齢による房室結節の変性による機能不全が多いですが、心筋梗塞や心筋症・心筋炎などで房室結節が障害されて出現することもあります。

1度房室ブロックは、心房から心室への興奮伝導が正常の場合よりさらに遅くなっていますが、心房と心室の興奮伝導は維持されている状態です。心電図ではP波(心房の収縮)の始まりから、QRS波(心室の収縮)の始まりまでの、PQ時間が延長します。1度房室ブロックだけの場合は治療の必要が無く、経過観察となります。

2度房室ブロックは、さらに房室結節の障害が進行し、心房から心室への興奮伝導が時々途切れる状態です。
心電図では、P波(心房の収縮)の後に、時々QRS波(心室の収縮)が無い状態です。2度房室ブロックが高度になると、人工ペースメーカー治療が必要となる場合があります。

3度房室ブロックは、さらに房室結節の障害が進行し、心房から心室への興奮伝導が完全に途切れる状態です。このままだと心室が収縮しなくなり、失神や突然死が起きてしまいますが、洞結節以外の細胞もペースメーカーとなる潜在能力があるため心室の一部がペースメーカーとなり、心臓全体が収縮して症状が出るのを防ぎます。しかし心室のペースメーカーは脆弱なため、直ちに人工ペースメーカー治療が必要となります。

房室ブロックが認められた場合、房室ブロックの原因となる心疾患が隠れていないか、心エコー検査などで調べる事が重要です。内臓疾患が房室ブロックの発生に影響している場合もあるため、甲状腺も含めた血液検査が必要です。薬物が原因となっている場合もあるので、薬の服用歴を調べる事も重要です。
その不整脈の重症度や治療の必要性を判定するため、また、たとえ、その不整脈自体は問題のない不整脈だとしても、治療が必要な不整脈を合併している場合があるので、24時間ホルター心電図検査なども必要です。

一番大事な点は、房室ブロックを指摘されたら、そのまま様子を見るのではなく循環器科で診察をしてもらう事が重要です。
当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

QT延長、QT延長症候群

正常の心臓のはたらき

人間の心臓は1日10万回収縮して、1日8トンの血液を右側の心臓から肺へ、1日8トンの血液を左側の心臓から全身へ送り出しています。
自動車もエンジンとタイヤだけでは動けず、安全に走行できるために、ワイヤーハーネスという電気コードの束が車全体に張りめぐらされています。
心臓も、刺激伝導系という電気コードの束が心臓全体に張りめぐらされていて、毎日16トンもの血液を効率よく送り出す事ができます。

刺激伝導系の興奮は、洞結節というペースメーカーから始まります。洞結節は、安静時では1分間50~100回、運動すると100回以上興奮します。洞結節は小さいので、洞結節の興奮は心電図上で見る事はできません。
洞結節の興奮は、心房の筋肉に伝わり、心房の筋肉を収縮させ、血液を心室へ送り出します。心電図上ではP波として記録されます。
心房から心室へ十分に血液を送り出すため、刺激伝導系の房室結節という伝導路を刺激がゆっくり伝わります。
心室に十分血液がたまったら、房室弁という心房と心室の間の弁を閉じて逆流しないようにしておき、今度は、刺激伝導系の右脚と左脚が心室の筋肉を収縮させ、大動脈から全身へ、肺動脈から肺へ毎日合わせて16トンもの血液を送り出しています。心電図上ではQRS波と記録されます。

この規則正しい心臓の興奮は、1日に約10万回、何も病気がなければ、120年間繰り返されます。
この規則正しい心臓の興奮のどこかが障害されたのが不整脈です。

QT延長とは

QT延長のQTとは何でしょうか。QTとは心電図波形の一部を指します。
上にも書いたように心室が収縮し始める時が心電図上のQRS波に相当し、収縮後、心臓が元に戻る時が心電図上のT波に相当します。つまりQT時間は心臓が収縮して戻るまでの時間で、QT延長とは、その時間が普通よりも延長していることを指します。
QT時間は常に一定でなく、ホルモンや自律神経の影響によっても変動します。

QT延長症候群とは

心臓の収縮は心臓の細胞の膜を通して、CaイオンとNaイオンとKイオンを心臓の細胞内と外と出し入れする事により起こります。
何らかの原因でCaイオンやNaイオンやKイオンの流れが滞ると、QTが延長します。
QTが延長していると、心室細動やトルサードポアン(Torsade de pointes)と呼ばれる危険な不整脈が生じる事があり、最悪の場合、死に至ります。
QT時間が延長する原因には、先天性の場合と薬剤性の場合があります。
先天性QT延長症候群の頻度は、約2000人に1人と言われています。学童期あたりから、失神などの症状が出現することがあります。

一番大事な点は、QT延長を指摘されたら、放置すると危険な不整脈により死亡する場合もありますので、そのまま様子を見るのではなく循環器科で診察をしてもらう事が重要です。
当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

ブルガダ型心電図、ブルガダ症候群

正常の心臓のはたらき

人間の心臓は1日10万回収縮して、1日8トンの血液を右側の心臓から肺へ、1日8トンの血液を左側の心臓から全身へ送り出しています。
自動車もエンジンとタイヤだけでは動けず、安全に走行できるために、ワイヤーハーネスという電気コードの束が車全体に張りめぐらされています。
心臓も、刺激伝導系という電気コードの束が心臓全体に張りめぐらされていて、毎日16トンもの血液を効率よく送り出す事ができます。

刺激伝導系の興奮は、洞結節というペースメーカーから始まります。洞結節は、安静時では1分間50~100回、運動すると100回以上興奮します。洞結節は小さいので、洞結節の興奮は心電図上で見る事はできません。
洞結節の興奮は、心房の筋肉に伝わり、心房の筋肉を収縮させ、血液を心室へ送り出します。心電図上ではP波として記録されます。
心房から心室へ十分に血液を送り出すため、刺激伝導系の房室結節という伝導路を刺激がゆっくり伝わります。
心室に十分血液がたまったら、房室弁という心房と心室の間の弁を閉じて逆流しないようにしておき、今度は、刺激伝導系の右脚と左脚が心室の筋肉を収縮させ、大動脈から全身へ、肺動脈から肺へ毎日合わせて16トンもの血液を送り出しています。心電図上ではQRS波と記録されます。

この規則正しい心臓の興奮は、1日に約10万回、何も病気がなければ、120年間繰り返されます。
この規則正しい心臓の興奮のどこかが障害されたのが不整脈です。

ブルガダ型心電図とは、ブルガダ症候群とは

最近、心電図の自動診断の精度が高まったため、今までは指摘されなかったのに、市や会社の健康診断で心電図検査を受けた際、「ブルガダ型心電図」と聞きなれない所見が書かれていたことはありませんか? 最近、インターネットなどで検索して、「ブルガダ症候群=致死的な不整脈」などと書かれたサイトをみつけて、驚いて受診される方がいらっしゃいます。しかし、ブルガダ型心電図とブルガダ症候群は厳密には同じではありません。

ブルガダ症候群

ブルガダ症候群は東洋人の男性に多く、その発作がおこる年代は40~60歳が多いようです。ふつうに生活して夜眠った人が睡眠中に発作を起こし、翌朝突然死として発見されることもあるため、ポックリ病とも呼ばれていた病気の一つと考えられています。
心臓の収縮は心臓の細胞の膜を通して、CaイオンとNaイオンとKイオンを心臓の細胞内と外と出し入れする事により起こります。
何らかの原因でCaイオンやNaイオンやKイオンの流れが滞ると、ブルガダ症候群となります。
ブルガダ症候群になると、心室頻拍や心室細動と呼ばれる危険な不整脈が生じる事があり、最悪の場合、死に至ります。
ブルガダ症候群になる原因には、先天性の場合と薬剤性の場合があります。

一番大事な点は、ブルガダ型心電図、ブルガダ症候群を指摘されたら、放置すると危険な不整脈により死亡する場合もありますので、そのまま様子を見るのではなく循環器科で診察をしてもらう事が重要です。
当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

ブルガダ型心電図

ブルガダ型の心電図変化は、日本人の健康診断で0.02~0.1%に認められます。最近は研究が進み、そのうち大部分の人はブルガダ症候群のような発作は起こさないことがわかってきました。
ただし血縁者に60歳以下で突然死した人がいたり、過去に原因不明の失神を起こしたことがある人の中には、発作を起こす危険率が高い場合があります。心電図の形によっても危険率が異なり、「ブルガダ型心電図」を示した人の中で0.2~4%の確率ではありますが、重大な発作に至る人がいることも確かです。
健康診断で「ブルガダ型心電図」と判定されていても、いたずらに恐れる必要はありません。ブルガダ型心電図の大部分の人は、特に治療の必要はありませんが、その判断については必ず循環器内科クリニックに相談するようにしてください。

当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

WPW症候群

正常の心臓のはたらき

人間の心臓は1日10万回収縮して、1日8トンの血液を右側の心臓から肺へ、1日8トンの血液を左側の心臓から全身へ送り出しています。
自動車もエンジンとタイヤだけでは動けず、安全に走行できるために、ワイヤーハーネスという電気コードの束が車全体に張りめぐらされています。
心臓も、刺激伝導系という電気コードの束が心臓全体に張りめぐらされていて、毎日16トンもの血液を効率よく送り出す事ができます。

刺激伝導系の興奮は、洞結節というペースメーカーから始まります。洞結節は、安静時では1分間50~100回、運動すると100回以上興奮します。洞結節は小さいので、洞結節の興奮は心電図上で見る事はできません。
洞結節の興奮は、心房の筋肉に伝わり、心房の筋肉を収縮させ、血液を心室へ送り出します。心電図上ではP波として記録されます。
心房から心室へ十分に血液を送り出すため、刺激伝導系の房室結節という伝導路を刺激がゆっくり伝わります。
心室に十分血液がたまったら、房室弁という心房と心室の間の弁を閉じて逆流しないようにしておき、今度は、刺激伝導系の右脚と左脚が心室の筋肉を収縮させ、大動脈から全身へ、肺動脈から肺へ毎日合わせて16トンもの血液を送り出しています。心電図上ではQRS波と記録されます。

この規則正しい心臓の興奮は、1日に約10万回、何も病気がなければ、120年間繰り返されます。
この規則正しい心臓の興奮のどこかが障害されたのが不整脈です。

WPW症候群とは

通常では、心房と心室を結ぶ刺激伝導系(電気コードの束)は房室結節の1本のみですが、先天的に他にも心房と心室をつなぐ電気コードの束(これをケント束とか、副伝導路と呼びます)を持っている人がいます。この状態を、WPW症候群と呼びます。
心電図では、デルタ波という波形が特徴です。
WPW症候群の頻度は500人に1人ぐらいです。
心房と心室の間に房室結節以外の電気コードがある事により、時々、例えば心房-房室結節-心室-副伝導路-心房という様に、心房と心室の間で電気的な興奮が速いスピードでクルクル回り、頻脈発作が生じる事があります。頻脈発作が長く続くと、心不全の状態になる事もあります。

またWPW症候群に心房細動を合併すると、副伝導路を介して心室に刺激が伝わるため、かなりの頻脈となり、放置すると死に至る場合もあります。
発作の頻度が多い、発作時の症状が強い場合は、副伝導路の活動を抑える薬剤を処方したり、副伝導路を焼き切るカテーテルアブレーションという手術をします。
頻脈発作が長く続くと心不全になったり、またWPW症候群に合併する心房細動の場合、致死的になる場合もあります。

一番大事な点は、WPW症候群を指摘されたら、放置すると危険な不整脈により死亡する場合もありますので、そのまま様子を見るのではなく循環器科で診察をしてもらう事が重要です。
当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

徐脈、洞性徐脈、徐脈性不整脈、洞不全症候群、洞性不整脈、異所性心房調律、房室接合部調律

正常の心臓のはたらき

人間の心臓は1日10万回収縮して、1日8トンの血液を右側の心臓から肺へ、1日8トンの血液を左側の心臓から全身へ送り出しています。
自動車もエンジンとタイヤだけでは動けず、安全に走行できるために、ワイヤーハーネスという電気コードの束が車全体に張りめぐらされています。
心臓も、刺激伝導系という電気コードの束が心臓全体に張りめぐらされていて、毎日16トンもの血液を効率よく送り出す事ができます。

刺激伝導系の興奮は、洞結節というペースメーカーから始まります。洞結節は、安静時では1分間50~100回、運動すると100回以上興奮します。洞結節は小さいので、洞結節の興奮は心電図上で見る事はできません。
洞結節の興奮は、心房の筋肉に伝わり、心房の筋肉を収縮させ、血液を心室へ送り出します。心電図上ではP波として記録されます。
心房から心室へ十分に血液を送り出すため、刺激伝導系の房室結節という伝導路を刺激がゆっくり伝わります。
心室に十分血液がたまったら、房室弁という心房と心室の間の弁を閉じて逆流しないようにしておき、今度は、刺激伝導系の右脚と左脚が心室の筋肉を収縮させ、大動脈から全身へ、肺動脈から肺へ毎日合わせて16トンもの血液を送り出しています。心電図上ではQRS波と記録されます。

この規則正しい心臓の興奮は、1日に約10万回、何も病気がなければ、120年間繰り返されます。
この規則正しい心臓の興奮のどこかが障害されたのが不整脈です。

徐脈・洞性徐脈・徐脈性不整脈・洞不全症候群・洞性不整脈・異所性心房調律・房室接合部調律とは

通常では、自分のペースメーカーである洞結節は、平均すると1分間に約70回、1日に約10万回興奮しています。心拍数は安静時や夜間は減少し、運動時には増加します。静かにしている時の心拍数は、1分間に50~100回で、運動すると100回以上になります。
安静時の心拍数が1分間に50回未満の場合を徐脈と呼びます。脈拍が少なくなると、心臓から送り出される血液の量が少なくなるため、全身の臓器の酸素不足や栄養不足が生じます。
脈拍が遅くなる原因には、ペースメーカーである洞結節の機能が低下する場合と(これを、洞不全症候群と呼びます)、心房と心室の間をつなぐ房室結節の機能が低下する場合(これを房室ブロックと呼びます。詳細は、房室ブロックの項(※青字の部分をクリックすると房室ブロックの解説ページに移動します)を参照してください)があります。
洞性徐脈では、ペースメーカーである洞結節の機能が低下しています。洞性不整脈では、ペースメーカーである洞結節の機能が不安定になっています。異所性心房調律・房室接合部調律では、ペースメーカーである洞結節の機能が失われ、心臓の他の部位がペースメーカーとして働いています。
徐脈が高度になると、息苦しさやだるさ、足のむくみ、めまいなどの症状が出現し、失神する事もあります。徐脈は、老化や動脈硬化の影響により起きやすくなります。橋本病などの甲状腺機能低下症など、心臓以外の病気の影響で生じる場合もあります。薬の副作用により徐脈が起きる場合があります。また、高度のトレーニングをしている運動選手にも認められます。
いずれの場合も、徐脈が高度になった場合、失神を防ぐために、人工ペースメーカーを挿入する手術をします。
またいずれの場合も、不整脈以外の心疾患が増悪している可能性があるため、精査が必要です。

一番大事な点は、徐脈・徐脈性不整脈・洞不全症候群を指摘されたら、放置すると危険な不整脈により失神・死亡する場合もありますので、そのまま様子を見るのではなく循環器科で診察をしてもらう事が重要です。
当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

心房細動

正常の心臓のはたらき

人間の心臓は1日10万回収縮して、1日8トンの血液を右側の心臓から肺へ、1日8トンの血液を左側の心臓から全身へ送り出しています。
自動車もエンジンとタイヤだけでは動けず、安全に走行できるために、ワイヤーハーネスという電気コードの束が車全体に張りめぐらされています。
心臓も、刺激伝導系という電気コードの束が心臓全体に張りめぐらされていて、毎日16トンもの血液を効率よく送り出す事ができます。
刺激伝導系の興奮は、洞結節というペースメーカーから始まります。洞結節は、安静時では1分間50~100回、運動すると100回以上興奮します。洞結節は小さいので、洞結節の興奮は心電図上で見る事はできません。
洞結節の興奮は、心房の筋肉に伝わり、心房の筋肉を収縮させ、血液を心室へ送り出します。心電図上ではP波として記録されます。
心房から心室へ十分に血液を送り出すため、刺激伝導系の房室結節という伝導路を刺激がゆっくり伝わります。
心室に十分血液がたまったら、房室弁という心房と心室の間の弁を閉じて逆流しないようにしておき、今度は、刺激伝導系の右脚と左脚が心室の筋肉を収縮させ、大動脈から全身へ、肺動脈から肺へ毎日合わせて16トンもの血液を送り出しています。心電図上ではQRS波と記録されます。

この規則正しい心臓の興奮は、1日に約10万回、何も病気がなければ、120年間繰り返されます。
この規則正しい心臓の興奮のどこかが障害されたのが不整脈です。

心房細動とは

通常では、自分のペースメーカーである洞結節は、平均すると1分間に約70回、1日に約10万回興奮し、心房に張りめぐらされて刺激伝導系を介して、心房の筋肉を統一した動きで一気に収縮させ、心房から心室に血液を送ります。
しかし心房細動では自分のペースメーカーである洞結節の機能が消失してしまい、心房の筋肉は、めいめい勝手に収縮してしまいます。そして不定期に心房細動による電気信号が房室結節という電気コードを介して、不定期に心室の電気コードである右脚・左脚に電気信号が送られ、心室が収縮します。
そのため、3つの良くない事が起こります。
不定期に心室へ送られる電気信号の間隔が速すぎると頻脈となり、心室の筋肉がエネルギー不足となり、収縮力が低下し心不全となります。
逆に、不定期に心室へ送られる電気信号の間隔が遅すぎると徐脈となり、心臓から全身に十分な血液(=酸素や栄養分)を送れなくなるため、息苦しさやだるさ、足のむくみ、めまいなどの症状が出現し、失神を防ぐために人工ペースメーカーを挿入する手術が必要となります。
一番こわいのは、心房が統一のとれた動きで血液を心室に送り出せず、心房細動の字にも表れているように、心房が細かく振動しているだけになるので血液の流れが滞ります。心房の最奥にある左心耳では、血液がよどんで固まってしまいます(血栓)。血栓が何かの拍子に心臓から飛び出て脳の血管につまると、脳梗塞となります。
心房細動による脳梗塞は、心房から、比較的大きな血の固まり(血栓)が脳の血管に飛ぶので、脳の血管の根本付近に血栓がつまり、通常の脳梗塞に比べて大きな脳梗塞になります。
心房細動は心臓疾患や内臓疾患に伴って起こる事が多いのですが、老化現象によっても起こるので、年を取れば取るほど起こりやすくなります。しかし年だからといって放置しておくと、上記のようなこわい状態となり、最悪の場合、寝たきりになります。
一番大事な点は心房細動を指摘されたら、放置すると、心不全、脳梗塞、失神、死亡する場合もありますので、そのまま様子を見るのではなく循環器科で心臓専門医に診察をしてもらう事が重要です。
当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

異常Q波、ST低下、ST上昇、陰性T波、T波増高、T波減高、平定T波、ST-T変化、R波増高、R波減高、RSR‘パターン、低電位差

正常の心臓のはたらき

人間の心臓は1日10万回収縮して、1日8トンの血液を右側の心臓から肺へ、1日8トンの血液を左側の心臓から全身へ送り出しています。
自動車もエンジンとタイヤだけでは動けず、安全に走行できるために、ワイヤーハーネスという電気コードの束が車全体に張りめぐらされています。
心臓も、刺激伝導系という電気コードの束が心臓全体に張りめぐらされていて、毎日16トンもの血液を効率よく送り出す事ができます。

刺激伝導系の興奮は、洞結節というペースメーカーから始まります。洞結節は、安静時では1分間50~100回、運動すると100回以上興奮します。洞結節は小さいので、洞結節の興奮は心電図上で見る事はできません。
洞結節の興奮は心房の筋肉に伝わり、心房の筋肉を収縮させ、血液を心室へ送り出します。心電図上ではP波として記録されます。
心房から心室へ十分に血液を送り出すため、刺激伝導系の房室結節という伝導路を刺激がゆっくり伝わります。
心室に十分血液がたまったら、房室弁という心房と心室の間の弁を閉じて逆流しないようにしておき、今度は刺激伝導系の右脚と左脚が心室の筋肉を収縮させ、大動脈から全身へ、肺動脈から肺へ毎日合わせて16トンもの血液を送り出しています。心電図上ではQRS波と記録されます。

この規則正しい心臓の興奮は、1日に約10万回、何も病気がなければ、120年間繰り返されます。

異常Q波、ST低下、ST上昇、陰性T波、T波増高、T波減高、平定T波、ST-T変化、R波増高、R波減高、RSRパターン、低電位差とは

上にも書いたように、心室が収縮し始める時が心電図上のQRS波に相当し、収縮後、心臓が元に戻る時が心電図上のT波に相当します。
すなわち、QRSTのローマ字が異常所見として健診結果に書いてあるときは、大動脈に1日8トンの血液を送り出す役目がある心室に異常がある可能性を指しています。
具体的には、狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、心筋症、高血圧性心肥大、心不全などの異常が隠れている事があります。特に胸痛や息苦しさなどの自覚症状がある場合は病気が進んでいる可能性があるので、ただちに、心臓専門医のクリニックを受診する事が重要です。
また高カリウム血症や、低カリウム血症などの内臓疾患でも、上記異常所見は出現する事がありますので、心疾患の検索と並行して内臓疾患の可能性がないかを探る事も重要です。

一番大事な点は、たとえ現時点では症状が無くても、上記の疾患は急速に進むことがあるので、健診で異常Q波、ST低下、ST上昇、陰性T波、T波増高、T波減高、平定T波、ST-T変化、R波増高、R波減高などの異常を指摘されたら、放置すると危険な不整脈により失神・死亡する場合もありますので、そのまま様子を見るのではなく循環器科で診察をしてもらう事が重要です
当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

当院は長後街道という幹線道路に面しており、大きな緑色の看板が目印です。
また、市営地下鉄立場駅から徒歩8分、相鉄線いずみ中央駅から徒歩6分とアクセスしやすい場所に立地しています。

クリニック名
みたに内科循環器科クリニック
診療科目
内科 循環器内科
院長
三谷 和彦
(医学博士/日本内科学会認定医/日本循環器学会専門医/慶應義塾大学医学部卒)
住所
〒245-0023 神奈川県横浜市泉区和泉中央南3丁目1-66 フォレストいずみ中央
アクセス
相鉄線「いずみ中央」駅徒歩6分
市営地下鉄「立場」駅徒歩8分
TEL
045-806-5067
受付時間
休診日:水曜午後・土曜午後・木曜・日曜・祝日
日祝
9:00-12:00
15:00-17:30

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