健康診断で高血圧と指摘されたら その2 どれが本当の血圧

横浜市で開業している、みたに内科循環器科クリニックの三谷です。

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今回のブログでは、『どれが本当の血圧』について、お話ししたいと思います。

家で測るといつも正常なのに、健康診断で高血圧を指摘されたと言って来院される方は多くいます。

また、高血圧を心配され、あるいは高血圧の薬を服用されていて、自宅でも血圧を測定されている方は多いと思います。 そして、測る度に、血圧値が変動するため、どれが本当の血圧かわからなくなっている人も多いと思います。

実は血圧は1日のうちでもかなり変動します。1回血圧を測定して、深呼吸してから、再度測定するだけでも、血圧値は変わります。

上の血圧が120ぐらいの人でも、ややきつめの運動をすると上の血圧は200近くまで上昇します。

会社の重要な会議で緊張していたりすると、それだけで上の血圧は30~50ぐらい上昇します。 自宅で血圧を測ると正常なのに、クリニックや健康診断で測ると血圧が高くなってしまうのは、クリニックや健康診断で何か言われるかもしれない、あるいは新たな病気が見つかるかもしれないと緊張されるためです。

打撲・頭痛などいやな痛みを感じたり、自分が不快と感じる人に会ったり、怖いと感じる場所に行ったりするだけでも血圧は上がります。

また寒さでも血圧があがります。寒い部屋で血圧を測定すると、上の血圧が20以上、上がる人は多くいます。

冬、血圧が高くなる人は大勢いますが、その中には冬の朝、仕事などの関係で、部屋が暖かくなるまで待てずに血圧を測定し、血圧が高めになった人も多く含まれています。

したがって、まず、自分の本当の血圧、基礎血圧を知る事が重要となります。 次回のブログでは基礎血圧の測定のしかたについてお話ししたいと思います。

一番大事な点は、高血圧を指摘されたら、そのまま様子を見るのではなく、循環器科で診察をしてもらう事が重要です

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