高脂血症、脂質異常症の人は、高血圧、糖尿病の人より認知症になりやすいので注意しましょう
横浜市泉区で開業している、みたに内科循環器科クリニックの三谷です。
この医療ブログを読んで気になった方は、迷わずに当院を受診してください。
日本では、高脂血症、脂質異常症が軽視されすぎています
健診で、糖尿病を指摘されると7割の人が治療し、高血圧を指摘されると5割の人が治療すると言われています。
しかし、高脂血症、脂質異常症を指摘されても、3割の人しか治療しないと言われています。
医者も高脂血症、脂質異常症はあまり気にしないのが現状です。
高脂血症、脂質異常症の人は、高血圧、糖尿病の人より認知症になりやすい
2024年7月、海外の一流雑誌であるLancetから興味深い報告がありました。
それによると、認知症の後天的リスク(自分で直せる認知症のリスク)の第1位が、高脂血症、脂質異常症でした。
高血圧や糖尿病を治療するよりも、禁煙するよりも、高脂血症、脂質異常症をきちんと治療した方が認知症になりにくいそうです。
高脂血症の治療期間(スタチンという薬の服用期間)が長ければ長いほど、認知症になりにくいそうです。
高脂血症を治療すると、パーキンソン病も予防できる
高脂血症、脂質異常症を治療すると、認知症だけでなく、パーキンソン病も予防できることが、日本のデータでも証明されています。
最後に
今まで、高脂血症、脂質異常症を治療することにより、動脈硬化を抑制して、脳梗塞、心筋梗塞、心臓弁膜症、心不全、寝たきりを予防できることは知られていましたが、それだけではなく、認知症、パーキンソン病も予防できます。
健康診断で、高脂血症、脂質異常症を指摘されたら、積極的に検査して、必要があれば治療するようにしましょう
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