■令和8年6月号■更年期と間違われて、甲状腺疾患が見逃されて、治療を受けられない人が大勢いるのが、日本の現状です。その結果起こる事は、脳梗塞、認知症そして寝たきりです
横浜市泉区で開業している、みたに内科循環器科クリニックの三谷です。
この医療ブログは、みたに内科循環器科クリニックの医師三谷和彦が監修しました。
この医療ブログでは、医学的根拠に基づいた正確でわかりやすい情報を発信しています。皆様の健康維持のお役に立てれば幸いです。監修者のプロフィールはこちらをチェックしてください。
この医療ブログを読んで気になった方は、迷わずに当院を受診してください。
はじめに
甲状腺疾患と更年期の症状は驚くほど似ています。
そのため、甲状腺疾患があるにも関わらず、治療を受けられない人が大勢います。
実際に東京女子医大 女性専門外来では更年期障害(更年期症候群)と診断されていた女性の15%に甲状腺機能異常が認められたという報告もあります。
甲状腺疾患が見逃されて、更年期障害は間違われて治療されていると、代謝異常により動脈硬化がすすみ、比較的若いうちに、脳梗塞や認知症になる恐れがあります
なぜ、甲状腺疾患と更年期障害は間違われるのか
甲状腺機能低下症になると、疲れやすい、倦怠感、冷え、肌の乾燥、気分の落ち込み、便秘、体重増加、むくみなどがあります。
甲状腺機能亢進症になると、疲れやすい、ほてり、ホットフラッシュ、イライラする、動悸などの症状が出現します。
これらの症状は、更年期障害の症状とほとんど一緒のため、甲状腺疾患が更年期障害は間違われて治療されている大きな理由です。
一般的に50歳前後で閉経を迎え、この閉経の時期の前後10年間程が更年期と呼ばれます。具体的には約45-55歳ぐらいの時期になります。
甲状腺疾患は、20代から50歳代の女性が多く、初めのうちは無症状ですが、50歳前後になると甲状腺機能異常が進み、上記症状が出現しやすくなります。
発症時期が似ている点も、甲状腺疾患が更年期障害と間違われる理由の一つです
なぜ、甲状腺疾患は見逃されるのでしょうか
女性の7人に1人は、甲状腺疾患に、かかっています。女性で一番多い病気なので、諸外国では健診の際に、甲状腺の有無をチェックしますが、残念ながら日本では行われていません。
また、たとえ内科のクリニックに通院していて、血液検査を受けていても、ほとんどの場合甲状腺は調べられていません
そのため、甲状腺疾患の見逃しがおきます。
甲状腺疾患の見逃しを防ぐためには
血液検査で、甲状腺ホルモンだけ調べるのではなく、代表的な甲状腺疾患であるバセドウ病や橋本病の抗体も調べる必要があります。
また、甲状腺エコー検査で、慢性甲状腺炎の有無を検討する事も必要です。
重要な事は
更年期と思ったら、婦人科受診と同時に甲状腺の血液検査とエコー検査を受けてください。
更年期で治療中の方も、甲状腺疾患が隠れていて代謝異常により寝たきりになるといけないので、血液検査とエコー検査を受けてください。
当院にご来院いただければ、上記検査は施行可能です。
最後に
当院では、このように皆さんの健康に役立つブログや、病気の解説を、ホームページ上に多数掲載しております。
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