健康診断で高血圧と指摘されたらその6 高血圧夏場の注意 

横浜市で開業している、みたに内科循環器科クリニックの三谷です。

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今回のブログでは、『高血圧夏場の注意』について、お話ししたいと思います。

夏になると、冬に比べて血圧が下がってくる患者さんが多くいます。
なぜ夏になると血圧は下がるのでしょうか
夏に血圧が下がる原因は2つあります。

1つ目は、暑くなると、体内の熱を放散するために、全身特に四肢の血管の壁の緊張がゆるみ、血管が拡張するために心臓が過度に収縮して血圧を上げて体のすみずみまで血液を送る必要がなくなります。

2つ目は、暑くなると、汗をかいて血管内の水分と塩分を失なわれるためです。
塩分を摂り過ぎると、血液中の塩分濃度が濃くなり、体中の細胞に異常が生じます。それを防ぐために、血管内に水分をため込んで、血中の塩分濃度を一定にしようするため、血圧が上がります。
汗をかくと、汗として体中から、塩分と水分が体外へ出ていくため、血管内に余分な水分がなくなり、血圧が下がります。
ただ、血圧を下げようとして、無理に汗をかき過ぎると、脱水症や熱中症になる場合もあるので、ご注意ください。

高血圧の薬を服用している方の中には、夏場のこれらの効果で、血圧が必要以上に低下する事があります。当院では家庭血圧を参考にしながら、夏場だけ高血圧の薬を減らすなどの対応をとっています。
夏場、血圧が下がり過ぎて心配になった人は、かかりつけの先生にご相談ください。

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