腫瘍マーカーは知っているが、心不全マーカーは知らない

神奈川県横浜市泉区で開業している、みたに内科循環器科クリニックの三谷です。

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今回のブログでは、『腫瘍マーカーは知っているが、心不全マーカーは知らない』について、お話ししたいと思います。

人間ドックで、腫瘍マーカーを検査されている方は、多いと思います。

しかし、心不全マーカーの存在を知らない人がほとんどです。

心不全マーカーとは

BNPという血液検査はご存知でしょうか。

BNPが心不全マーカーです。

BNPの数値で、あなたの心臓の状態がわかります。

心不全とは

人間の心臓は、毎日、10万回収縮して、8トンの血液を全身に送り出しています。

心臓の機能が低下して、体が必要な8トンの血液を、送り出せなくなった状態が心不全です。

多くの人が、息苦しさなどの症状がないから、自分の心臓は悪くないと思っていますが、日本には、心不全患者は100万人以上います。

心不全マーカー、BNPを知らないとどうなる?

心不全になっても、最初は、癌の初期と同じように症状は全く出ません。

癌は、最近は、人間ドックなどで、進行して症状が出る前に、見つかる場合が多くなっています。

しかし、心不全マーカー、BNPの血液検査は、ほとんどの人間ドック、健診で検査されていないので、ほとんどの人は、入院するような状況にまで悪化するまで、放置されているのが、現状です。

BNPと心不全の関係は

20歳前後の心疾患が無い人のBNPは5、8未満です

BNP35以下      定期的なBNP検査は必要ですが、心臓の機能が保たれている状態です

BNP35~100     心疾患や心臓に負担をかけている疾患がないか、検査しましょう

BNP100~200    入院、寝たきりを予防するため、心不全の治療を開始しましょう

BNP200以上    心不全の治療をすぐに始めないと入院する可能性があります

重要な事は

現在、循環器内科クリニックでないと、心不全マーカー、BNPの血液検査ができないのが、現状です。

一度、お近くの循環器内科クリニックに相談して、心不全マーカー、BNPの血液検査を実施して、将来の寝たきりを未然に防いでください。

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