息苦しさを感じたら その5 心不全の検査3 BNP測定値の解釈

みたに内科循環器科クリニックの三谷です。

今回のブログでは、『心不全の検査 BNP測定値の解釈』について、お話ししたいと思います。

息苦しさの原因となる代表的な病気として心不全があります。 息苦しさを感じて、患者さんが来院された場合、心不全の可能性があるかないか調べる事はとても重要です。

心不全の診断には、BNPという血液検査が非常に役に立ちます。

血液検査をするだけで、簡単に心臓の機能(心不全があるか無いか)を、調べることができます。

BNP検査の数値が 40以下であれば、心不全が存在する可能性はほとんどない。あるいは、治療によりコントロールされている状態です。

40以上100以下の場合は、わずかながら心不全の可能性があるため、その原因となる心臓弁膜症、心筋梗塞、心筋症などの精査を行う事が重要です。

100以上であれば、何らかの心疾患により心機能が低下していて慢性心不全の状態になっています。薬剤の服用や塩分制限により、心機能の悪化を防ぎます。

200以上であれば、心機能の低下がさらに進行し、適切な治療を行わないと、心不全により入院する可能性が高くなります。

このように、血液検査で簡単に心臓の機能が推測する事ができるBNPですが、あまり調べられていないのが現状です。

一番大事な点は、息苦しさを感じたら、そのまま様子を見るのではなく、循環器科でBNP採血と心エコー検査を含めた診察をしてもらう事が重要です。

当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

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