息苦しさを感じたら その6 心不全の検査4 心エコー

息苦しさの原因となる代表的な病気として心不全があります。

息苦しさを感じて、患者さんが来院された場合、心不全の可能性があるかないか調べる事はとても重要です。 残念ながら、健康診断で行っている心電図や胸のレントゲンだけでは、心不全を診断する事は困難です。

心不全の検査で、大きな威力を発揮するのは、BNPという血液検査と心エコー検査です。

心エコー検査は、簡単な検査で約20分間で終了します。母親のおなかの中の赤ちゃんの発育状況を調べるのにもエコー検査を使うことからもわかるように、体に害はありません。

心臓は1日に10万回収縮して、8トンの血液をいろいろな臓器に送り込むポンプの役目をしています。その中心的な役目を担うのが、左心室です。

心エコー検査で左心室の状態を調べることにより、心不全の程度が分かります。

左心室が拡大していたり、左心室の壁の動きが低下していたりすると、心不全が疑われます。

また、心エコー検査によって、心不全の原因となる心臓弁膜症、心筋症、心筋梗塞の存在などもわかります。

また、心エコー検査は、息苦しさがない高血圧・高脂血症などの動脈硬化疾患で治療中の患者さん、ご高齢の患者さんの心臓の状態を調べ、息苦しさなどの症状が出る前に、心臓機能の低下を防ぐ治療を開始するか否かを判定するのにも、非常に役に立ちます 。

一番大事な点は、息苦しさを感じたら、そのまま様子を見るのではなく、循環器科でBNP採血と心エコー検査を含めた診察をしてもらう事が重要です 。

当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。