胸痛を感じたら その6 胸痛の診断に役に立つ検査 狭心症がわかる運動負荷試験

横浜市で開業している、みたに内科循環器科クリニックの三谷です。

今回のブログでは、『胸痛の診断に役立つ検査 狭心症が分かる運動負荷試験』について、お話ししたいと思います。

狭心症は、心筋梗塞と同様に、冠動脈の動脈硬化が生じますが、心筋梗塞のように冠動脈が動脈硬化で完全に閉塞されているのではなく、少しだけ隙間がありチョロチョロと血液が流れている状態です。

この状態でも、安静にしていれば心臓があまり動かなくも良いため、冠動脈の狭窄部位の先の心臓の筋肉は、少ない血液量でも必要な酸素や栄養分を受け取ることができます。

つまり、安静時の心電図では、狭心症に特徴的な心電図所見は、出現しません。

そのため、健診などの心電図検査では、狭心症を診断する事は不可能です。

しかし、早く歩くなど心臓がより動いている状態になると、心臓はより多くの血液(酸素や栄養分)を必要とします。日常生活の範囲内の行動でも、安静時の7倍ほど心臓を使います。

運動時には、狭くなった冠動脈では、運動に見合った血液(酸素や栄養分)を供給することができず、狭窄部位の先の心臓の筋肉は、酸素や栄養不足におちいり、胸痛が生じるとともに、心電図ではST低下など特徴的な心電図所見が現れます。

つまり、運動時・運動後の心電図を見ないと狭心症は診断できません。

運動負荷試験は、心電図をつけながら運動する、あるいは運動直後に心電図を記録することにより、心電図に現れる変化から狭心症の有無を診断する方法です。

心電図のST低下が見られる部分から3本の冠動脈のどの冠動脈に狭窄があるか推定する事も出来ます。

高血圧、高脂血症、糖尿病を健康診断で指摘された方や、中年以降の方が、胸痛を自覚された場合は、運動負荷試験を施行される事をお勧めします 。

一番大事な点は、胸痛を感じたら、そのまま様子を見るのではなく、循環器科で診察してもらう事が重要です。 当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

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