動悸を感じたら その4 脈が抜ける動悸

動悸で来院される場合、自分で脈を測ったら、あるいは血圧測定をしている際に脈が抜ける事に気がついて来院される方も多くいます。

脈が抜ける動悸のほとんどは、期外収縮という不整脈です。

期外収縮という不整脈は、多くの場合加齢による要素が強く、治療が必要でない場合が多いのも事実です。

しかし、次の3つの理由で治療が必要となる場合が多いので注意が必要です。

1つ目は、期外収縮の影に頻拍症という不整脈が隠れている場合です。

この場合は、頻拍発作を抑える薬を服用したり、頻拍症を引き起こす心臓内の異常回路をカテーテルアブレーションという方法で切断する場合もあります。

2つ目は、心筋梗塞や急性心不全といった病気が新たに発症して、心臓が危ない状態になった時に、期外収縮という不整脈の数が増えるため、自覚症状がでる場合です。

このような状態は、心筋トロポニンTやBNPという血液検査、心臓エコー検査、ダブルマスター負荷心電図などの検査を行う事により、わかります。

3つ目は、心房性期外収縮という不整脈の陰に治療が必要な心房細動が隠れている事がある他、心房細動自身も、脈が抜ける動悸で来院される場合があります。

心房細動の場合は、脳梗塞を引き起こす事もあるので注意が必要です。

残念ながら、健康診断で行っている心電図や胸のレントゲンだけで、不整脈や、不整脈の原因となる狭心症、心臓弁膜症、心筋症といった病気を診断する事は困難です。

一番大事な点は、脈が抜ける動悸を感じたら、そのまま様子を見るのではなく、循環器科で診察してもらう事が重要です。

当院に、ご来院いただければ上記方針で検査いたします。