太る食べ方、太らない食べ方

神奈川県横浜市泉区で開業している、みたに内科循環器科クリニックの三谷です。

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今回のブログでは、『太る食べ方、太らない食べ方』について、お話ししたいと思います。

始めに

皆さん、太りすぎにならないように、糖質は控える、サラダから食べるようにするなど、日々の食事には気を付けていると思います。

しかし、太りすぎ、肥満には、食べ方が関係している事については、あまり知られていません。

太る食べ方とは

皆さん、食事の際に、スマホやテレビなどを見ながら食べていませんか。

また、以前は、ビジネスにおいてできると言われる人は、概して時間の使い方がうまいものと言われ、パワーランチと言って、ビジネスに関するミーティングを兼ねた昼食が流行っていました。

しかし、スマホやテレビなどを見ながらや、ミーティングをしながら食事をとると、脳が食事に集中できなくなります。そのため、脳には、口の中からのおいしいという情報が伝わらなくなり、食べても食べても、脳が食事の充足感で満たされなくなるため、ついつい、食事量が多くなり、太りすぎ、肥満につながります。

もう1つの問題は、早食いです。これも、以前、仕事のできる人間は、食事は短くすますものと言われて、一種の美徳とされてきました。しかし、早食いの人の食事の仕方を見ていると、ほとんど口の中で噛まず、食道を通る大きさまで、食事を嚙み砕くと、すとんと、食事を胃に落とします。胃では味を感じません。食事の味を感じる事ができるのは、口の中だけです。早食いの人は、食事が口の中に滞在する時間が短いため、脳が味を感じる事ができず、ついつい、食事量が多くなり、太りすぎ、肥満につながります。

太らない食べ方とは、

一番大事な点は、食事に集中する事です。

美食家と言われている人は、スマホやテレビも見ず、ミーティングもせず、ひたすら食事に集中します。

マインドフルネスという言葉をご存じでしょうか。

マインドフルネスでは、日々の心配事や不安な気持ち、仕事や他人からの評価など、つい頭に浮かんでしまうことを鎮め、「今」だけに集中できるような精神状態を意識的につくっていきます。

食事のマインドフルネスでは、スマホやテレビも見ず、ミーティングもせず、「口の中に入った食事」だけに集中できるようにします。次、何をたべようかなという雑念が浮かばないように、目をつぶって、「口の中に入った食事」だけに集中できるようにしている人もいます。

そうする事により、脳が、「口の中に入った食事」だけに集中できるようになり、少ない食事量でも、脳が十分に満足できます。美食家と言われている人は、皆、やせています。

もう1つは、ゆっくり時間をかけて食べることです。脳にもう十分な食事を食べたと知らせる食欲中枢は、食べ始めてから、30分しないと働きません。

逆に言うと、30分以内なら、どんどん食べる事ができます。それを利用したのが相撲界です。

聞いたところによると、若い力士に、立派な体を作るために、30分すぎたら食えなくなるから、味わずに胃に流し込めと指導するそうです。流し込みやすいように考案されたのが、『ちゃんこ鍋』です。

仕事をしていると、どうしても、時間がなく、胃に流し込むような食事をとっている人は多いと思います。せめて、休みの日には、ゆっくり時間をかけて食事をとるようにしていきましょう。

重要な事は

太りすぎ、肥満になると、動脈硬化がすすみ、脳卒中、心筋梗塞、心不全、透析になり、寝たきりになる可能性が高くなります。

日頃から、『太らない食べ方』を心がけるようにしましょう。

循環器内科クリニックで、頚動脈エコー検査、心エコー検査、腹部エコー検査を受けて、脳卒中、心筋梗塞、心不全、透析の一歩手前まで、動脈硬化が進んでいないか検討してもらいましょう。

最後に

当院では、このように皆さんの健康に役立つブログや、病気の解説を、ホームページ上に多数掲載しております。

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