高脂血症・動脈硬化の食事療法は、 標準体重までやせるのがベストですが、無理な話です
横浜市で開業している、横浜市泉区のみたに内科循環器科クリニックの三谷です。
今回のブログでは、『高脂血症・動脈硬化の食事療法は、標準体重までやせるのがベストですが、無理な話です』について、お話ししたいと思います。
食事療法をして、どれくらいまで、やせれば良いのでしょうか
もちろん、標準体重までやせるのがベストですが、禅宗のお坊さんのようにストイックな生活を送っている人ならば可能ですが、一般の人に無理な話です。
一般の人は、標準体重+5kgを目指しましょう。
身長150cmであれば、標準体重49.5kgなので、54.5kgまで、身長160cmであれば、標準体重56.3kg なので61.3kgまで、身長170cmであれば、標準体重63.5kgなので、68.5kgまでに体重を抑えるようにしましょう。
1カ月0.5~1kgを目標に体重を減らすのが、食事療法を長く続けるコツです。
体重は、毎日、お風呂に入る前にチェックしましょう。
そうすると、その日に食べた食事の量が多いと簡単に体重が増えるのがわかります。
そして、お風呂で、数分、本日食べた量と運動量のバランスを考えてください。
できれば、体重の記録を表にして、1カ月前の体重と比較するようにしましょう。
食事療法のポイントは、腹8分目、もう少し食べたいなという段階で食事を止める事です。
肥満の人は胃が大きくなっていますので、健康によい食事量では空腹を感じてしまいます。しかし、1カ月ぐらいすると胃が小さくなり、空腹感を感じなくなります。
食事はよく噛(か)んで、ゆっくり食べましょう。食事をよく噛む事により、脳に『おいしい』という刺激がより多く伝わり、食事を食べ過ぎなくても満足感が得られます。
また、食事開始から30分すると、食欲中枢が働いて、今食べた量が適切かどうか判断してくれます。
そのため、ゆっくり、食事をとると、適切な量で食事を終える事が出来ます。
また、食事中にテレビに熱中していたりすると、『おいしい』という刺激が脳に伝わりにくくなるので、なるべく食事中は食べる事に集中し、味わいながらゆっくり食べましょう。
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