隠れ橋本病に、ご注意

神奈川県横浜市泉区で開業している、みたに内科循環器科クリニックの三谷です。

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今回のブログでは、『隠れ橋本病に、ご注意』について、お話ししたいと思います。

前回のブログでも、述べたように、甲状腺の病気は、実は女性で一番多い病気です。

甲状腺の病気の中でも、一番多いのが、橋本病です。

女性の10人に1人は、橋本病で、男性でも、30人に1人は橋本病であると言われています

しかし、健康診断や人間ドックでは、橋本病を含め、甲状腺の検査はされないため、気づいていない方がほとんどです。

そのため、橋本病による甲状腺機能低下症のため、動脈硬化が進んで、脳梗塞や認知症になってから、初めて橋本病が発見されるのが現状です

橋本病とは

橋本病は、甲状腺が、自己抗体によって、徐々に破壊され、甲状腺ホルモンの分泌が低下していく病気のことです。慢性甲状腺炎とも呼ばれます。

橋本病により、甲状腺機能が低下症しても、ほとんどの人は無症状です。

さらに甲状腺の機能が低下すると、全身の代謝が低下するため、無気力、疲れやすさ、全身のむくみ、寒がり、体重増加、便秘、かすれ声などが生じます。症状が似ているため、よく更年期障害と間違われ、医療機関を受診しても、発見されない方も多いようです。

橋本病を放置すると

橋本病を知らずに放置していると、代謝の低下により動脈硬化が進行し、脳梗塞になる事もあります。また、認知症になるリスクが高くなる事も知られています。

橋本病の診断は、実は簡単です

血液検査で、抗サイログロブリン抗体(橋本病の自己抗体)を調べる事により簡単に診断がつきます。

血液検査で、TSHを調べる事により、甲状腺のホルモンの分泌が低下しているかどうかがわかります。

重要な事は

橋本病は、多くの人がかかっており、検査が簡単なのに、見逃されています。その結果、脳梗塞や認知症になることがあります。

健康を維持するために、一度は、橋本病の血液検査をしましょう。

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