健診で高尿酸血症、痛風を指摘されたら

横浜で開業している、みたに内科循環器科クリニックの三谷です。

今回のブログでは、『健診で高尿酸血症、痛風を指摘されたら』について、お話ししたいと思います。

《高尿酸血症とは》

高尿酸血症は血液中の尿酸値が高い状態です。

高尿酸血症は、痛風や尿路結石の原因となるだけでなく、あまり知られていませんが、放置しておくと、痛風腎となり、腎臓の機能が低下して慢性腎臓病、腎不全となって透析になる事もある病気です。

現行の診断基準では血液中の尿酸値が7.0mg/dlを超える場合に高尿酸血症と呼んでいます。

男性に多く見られ、30歳以上の男性では30%ほどが高尿酸血症と言われています。女性には少なく、数%程度と言われていますが、閉経後には高尿酸血症のリスクが高まります。

《高尿酸血症、痛風の原因》

高尿酸血症は、遺伝的素因、プリン体を多く含む食品の過剰摂取、ビールなどのアルコールの過剰摂取の他に、肥満などの生活習慣が大きく発症に関与する生活習慣病です。

実は、食品から摂るプリン体の量は全体の20%、体内で、肥満で増加した細胞から作られるプリン体の量は全体の80%といわれています。そのため食生活を工夫して肥満を解消する事が予防に重要となります。

《痛風とは》

高尿酸血症の最も有名な合併症は痛風です。男性が一生のうち経験する痛みの中で、最も痛いと言われている病気です。痛風の患者は約100万人いると言われています。高尿酸血症であるいわゆる『痛風予備群』は、1000万人にのぼると推計されています。

足の親指の付け根などに、突然激しい痛みの発作が出るのが、痛風発作の典型的な症状です。歩いたり、靴をはくのが困難になる事も、珍しくはありません。

高尿酸血症の状態のままでいると、ある日突然、痛風発作に襲われます。痛風発作は夜中から明け方におきる事が多く、痛みのピークは発症後2~3時間続きます。その後、2週間以内に痛みはなくなります。しかし、注意しないといけないのは、痛みがなくなったからといって放置し、適切な治療や生活習慣の改善を行わないと、痛風発作を繰り返すようになります。

そして、だんだん発作の間隔が短くなり、やがて常に痛みや腫れを認めるようになり、骨や関節の破壊や変形が現れるようになります。

《痛風発作の痛みを抑えてから高尿酸血症の治療へ》

痛風発作が起こってしまったら,尿酸値を下げる尿酸降下薬を使うと症状が悪化する場合があるので、まず、非ステロイド性抗炎症薬(痛み止めの薬)を、痛みがなくなるまで服用し、患部の痛みや腫れを取り除きます。肥満の解消のため食事の摂り過ぎに注意し、アルコールも控えましょう。

痛風発作が治まったら、尿酸降下薬を少量から使い始め,徐々に尿酸値を下げていきます。

《尿路結石》

尿路とは、腎臓で作られた尿の流れる道、具体的には、腎盂、尿管、膀胱、尿道の事を言います。尿路結石とは、尿に排泄された尿酸が結晶化し、尿路に石ができる病気です。尿路結石の代表的な症状は血尿と腹痛や背部痛などの痛みです。血尿は、尿が赤くなって見える場合で、尿路が結石により、傷つき、出血することでおこります。

《痛風腎、慢性腎臓病、腎不全》

尿酸は尿路だけでなく、腎臓そのものにも蓄積します。腎臓に、尿酸の結晶ができた状態を痛風腎と呼びます。痛風腎が、悪化すると、腎臓の機能が低下して、慢性腎臓病、腎不全となり、透析などの治療が必要になる場合もあります。腎臓は、一度障害されると、回復が難しい臓器です。

検尿検査で、尿蛋白や血尿を認めたり、血清クレアチニン値が上昇している場合は、痛風腎の可能性がありますので、注意が必要です。また、健診で高尿酸血症を認めた場合は、必ず、腎臓の状態もチェックしましょう。

一番大事な点は、高尿酸血症、痛風を指摘されたら、そのまま様子を見るのではなく、循環器科で診察をしてもらう事が重要です

当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

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