脈が速い、脈が早い

横浜市で開業している、みたに内科循環器科クリニックの三谷です。

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今回のブログでは、『脈が速い、脈が早い』について、お話ししたいと思います。

原因となる不整脈は?

家庭血圧計で血圧を測定している際や、動悸がして気になって脈を診ている最中に、脈が速いと感じて不安を覚える人は多いと思います。

脈が1分間に100以上になる場合を、頻脈と呼びます。

頻脈の原因として、 洞性頻脈、発作性上室性頻拍症、心房細動、心房粗動、心室頻拍など様々な不整脈があります。

1番多いのは洞性頻脈です。

頻脈は治療方針の違いから、洞性頻脈と洞性頻脈以外の頻脈に分けて考えると良いと言われています。

頻脈の原因は?

頻脈の中で一番多い、洞性頻脈の原因は、大きく分けると3つあります

1つ目は、狭心症・心筋梗塞、心臓弁膜症、心筋症(肥大型、拡張型)、心不全などの心疾患によるものです。特に心不全の場合、頻脈になりやすいので、要注意です。心疾患が見つかった場合は、洞性頻脈を悪化させないために、原因となる心疾患の治療が必要です。

2つ目は、他の内臓の病気が悪化して、心臓に負担をかけている場合です。特に、女性の7人に1人、男性の30人に1人はいるといわれている甲状腺疾患は、頻脈になりやすいので要注意です。

内臓疾患や心疾患が原因の場合、洞性頻脈の治療は脈拍を遅くする治療ではなく、内臓疾患や心疾患を改善させる治療が必要となります。

3つ目は、長時間労働などの肉体的ストレスや、精神的ストレス、アルコールやカフェインの取りすぎなどにより、自律神経が乱れて頻脈となる場合です。特に運動不足の方は、歩行などの軽度の運動でも、脈が速くなる傾向があります

洞性頻脈以外の頻脈の場合は、何らかの心疾患を合併している場合が多いので、注意が必要です

必要な検査は

残念ながら、健康診断で行っている心電図検査、胸部レントゲン検査だけでは、不整脈や不整脈の原因となる心疾患を診断する事は困難です。

心疾患の有無を調べるために、心エコー検査、運動負荷検査、心筋トロポニンT定性検査、BNP検査等施行します。

甲状腺疾患など、他の内臓の病気の有無を確認するため、血液検査を施行します。

どのタイプの頻脈かを調べるためホルター心電図検査を施行します。

検査を受けることが安心につながります

洞性頻脈の場合、洞性頻脈以外の頻脈が見つからず、心疾患や治療が必要な内臓疾患がなければ、このまま、様子を見ていても大丈夫です。普段の生活に制限はありません。アルコールやカフェインの取りすぎを避け、十分な睡眠をとることにより、頻脈の発生を減らすことができます。

洞性頻脈以外の頻脈の場合は、頻脈そのものの治療が必要となる場合が多くなります。薬で頻脈発作を抑えたり、カテーテルアブレーションというカテーテル手術で、原因となる回路を除去したりします。

当院では、あなたの脈が速い原因が、上記疾患のいずれかに該当するか、検査および治療致します。

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