安全な入浴、ヒートショックを防ぐために

横浜市で開業している、みたに内科循環器科クリニックの三谷です。

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今回のブログでは、『安全な入浴、ヒートショックを防ぐために』について、お話ししたいと思います。

初めに

家の中で一番危険な場所はお風呂場かも知れません 。

交通事故で亡くなる人より、お風呂場で亡くなる人の方が多いと言われています。

その原因は、ヒートショックと言われています。

特に、冬場は、夏場に比べて、7倍死亡事故が多いので、注意が必要です。

なぜ、冬場に多いのでしょうか。 そして、安全に入浴するためにはどうすれば良いでしょうか。

今回は、安全な入浴方法について、お話しをしたいと思います。

ヒートショックとは

ヒートショックとは、急激な温度の変化によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中などの健康被害が、引き起こされる事です。

ヒートショックは、冬場や入浴時に起きやすいと言われています。

ヒートショックを防ぐために

お風呂で服を脱ぐ前に気をつけたい事 

暖房の効いた暖かい部屋から、寒い脱衣所に移り、服を脱ぐと、急激な温度変化で血圧が急に上がり、心筋梗塞や脳卒中が起こりやすくなります

脱衣所を暖房する、あるいは、浴槽のふたを開けておいて、浴室のドアもあけておき、暖気が脱衣場にくるようにしましょう。服を脱いだ時に寒いと感じない程度に脱衣所を暖めておくと良いでしょう。浴室の壁や床にシャワーで温水をかけておくのも効果的です。

昔から、年をとったら『一番風呂』に入らない方が良いと言われています。『一番風呂』では脱衣所や浴室が十分に暖まっていないからです。ご高齢の方や基礎疾患を持っている方はご注意ください

湯船に入る際に気をつけたい事

お風呂に入る際には、いきなりドボンと湯船に入るのではなく、まずは手足の先から、徐々に体の中心に向かってかけ湯をしてから入りましょう。

かけ湯の温度は、湯船の温度より少しぬるめにすると良いでしょう。

熱いお湯をいきなり体にかけると、血管が収縮して血圧が上がってしまうからです。

お風呂の温度は41℃以下にしましょう。

また、湯船につかる時間は10分以内が理想的です。

あまり熱い湯船に長時間入ると、熱中症と同じ状態になり、血圧が下がってしまい、ひどい時には意識を失います。

特に湯船から立ち上がったときに、ふらつきやめまいを感じた人は要注意です。

また、万が一、血圧が下がった時に備えて、湯船のふたを半分ぐらい置いておいて、すぐ体を寄りかかれるようしておくと、おぼれるのを防ぐことができます。

半身浴にしましょう

ご高齢の方や心臓病の持病のある方は、みぞおちのあたりまで湯につかる、いわゆる半身浴にしましょう。

肩までつかると気持ちが良いのですが、水圧で心臓に負担をかけてしまいます。

最後に

お風呂には体を清潔に保つほかに、爽快感や幸福感が得られるなど、様々なメリットがあります。

安全な入浴法を心がけて、楽しくお風呂に入りましょう

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