胸痛を感じたら その3 胸痛の原因となる疾患 心筋梗塞とは

横浜市で開業している、みたに内科循環器科クリニックの三谷です。

今回のブログでは、『胸痛の原因となる疾患 心筋梗塞とは』について、お話ししたいと思います。

胸痛の原因となる代表的な病気として心筋梗塞があります。

心筋梗塞とはどういう病気でしょうか。 難しい医学的な定義をここで述べると、皆さんがかえって混乱してしまいますので、ここでは多少定義をくずして分かりやすく解説したいと思います。

心臓の内側は大動脈に送る血液で満たされていますが、心臓は内側の血液から酸素や糖分などの栄養分を補給することはできません。

心臓は、冠動脈という心臓の外側を走行する3本の血管から、酸素、糖分などを補給されます。 その冠動脈に、動脈硬化が起きて詰まる(閉塞する)と心筋梗塞となります。

イメージとしては、トンネル内に土砂崩れがおきて、トンネルが通行できなくなった状態です。 トンネルが通行できなくなると、その奥の村々には、水分や食料が供給できなくなり、命の危険にさらされます。

心臓もつまった先の心臓の筋肉に酸素や栄養分を送る事ができず、長い時間閉塞したままだと心臓の細胞が死んでいきます(医学的には壊死といいます)。

つまった状態を放置しないように、心筋梗塞をおこしている部位の神経から信号が送られ、胸痛が生じます。

また、心臓の筋肉が壊死を起こして収縮しなくなると、肺から血液をくみ上げて、心臓から全身に血液を送る事ができず、肺に水分がたまり、心不全となり息苦しさを感じる場合もあります。

心臓には、刺激伝導系という電気コードがくまなく設置されていて、その電気刺激で1日10万回収縮していますが、心筋梗塞がおきると、その電気コードがショートして、心室細動などの命に危険な不整脈が生じる場合もあります。

一番大事な点は、胸痛を感じたら、そのまま様子を見るのではなく、循環器科で診察してもらう事が重要です。

当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

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