高血圧治療の本当の目的

神奈川県横浜市泉区で開業している、みたに内科循環器科クリニックの三谷です。

おかげさまで、『役に立つ健康の豆知識ブログ』が、1年間で、51万人の方々(訪問者数)に、閲覧していただきました(2022年12月31日調べ)

当院では、健康に役立つブログや、病気の解説を、ホームページ上に多数掲載しております。ぜひ、当院ホームページのトップページもご覧いただいて、その他の【役に立つ健康の豆知識ブログ】や、病気の解説、院内情報をご覧ください。(青字アンダーラインの部分をクリックすれば、ホームページトップがご覧になれます)

今回のブログでは、『高血圧治療の本当の目的』について、お話ししたいと思います。

高血圧とは

高血圧とは、正常よりも血圧が高い状態で、収縮期血圧(上の血圧)140以上、拡張期血圧(下の血圧)90以上の場合、高血圧の可能性があります。

高血圧を放っておくと

人間の心臓は、1日約10万回動いていて、約8トンの血液を全身の血管に送り出しています。高血圧を放置しておくと、全身の血管が1日10万回高い血圧にさらされる事になります。

上の血圧が正常血圧の120以下で血管に血液を送り出すのと、例えば上の血圧が170ぐらいと強い圧(血圧)で血液を送り出すのでは、血管の傷み方に雲泥の差がでます。

高血圧の状態になると、脈を打つたびに少しずつ血管が傷み、塵も積もれば山となるように、動脈硬化が増悪し、やがて、脳梗塞、心不全、腎不全(透析)となり、寝たきりにつながります。

高血圧治療の本当の目的

高血圧治療は、降圧薬で、ただ、血圧を下げるだけで良いのでしょうか。

降圧薬を使用していても、動脈硬化は徐々ですが進行します。そのため、降圧薬を服用しても、高血圧の合併症である脳梗塞、心不全、腎不全、寝たきりになる方が大勢います。

高血圧治療の本当の目的は、高血圧の合併症である脳梗塞、心不全、腎不全、寝たきりを防ぐ事です。

そのためには、降圧薬で血圧を下げながら、自分の動脈硬化はどこまで進行しているかチェックする事が重要です。

自分の動脈硬化を調べるには

実際の動脈硬化を調べる検査として、心エコー検査、頚動脈エコー検査、腹部エコー検査などがあります。

心エコー検査では、高血圧による心臓弁膜症や心肥大の有無、慢性心不全の有無などがわかります、さらにBNPという血液検査を追加すると、より詳細な情報が得られます。

頚動脈エコー検査では、脳動脈に直結する頚動脈の動脈硬化を調べる事により、脳梗塞の発症が予測できます。腹部エコー検査では、腎臓の状態、脂肪肝の有無、腹部大動脈の動脈硬化の程度、腹部大動脈瘤の有無などがわかります。

上記検査に異常がある場合には、高血圧治療に加えて、それぞれ臓器障害の治療を行うことにより寝たきりを防ぎます。

重要な事は

健康診断で高血圧を指摘されたが、全く症状がないからと放置しておかれる方も多いと思いますが、それは大変危険な事です。合併症により生活に支障がでる前に、高血圧あるいは循環器の専門医の診療を受けることをお勧めします。

また、現在、高血圧治療中の方は、心エコー検査、頚動脈エコー検査、腹部エコー検査などを施行し、高血圧治療に加えて、それぞれ臓器障害の治療を行うことにより寝たきりを防ぐ事が重要です

当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。

最後に

当院では、このように皆さんの健康に役立つブログや、病気の解説を、ホームページ上に多数掲載しております。

ぜひ、当院ホームページのトップページもご覧いただいて、その他の【役に立つ健康の豆知識ブログ】や、病気の解説、院内情報をご覧ください。(青字アンダーラインの部分をクリックすれば、ホームページトップがご覧になれます)

当院は、長後街道(環状4号線、国道1号線、横浜新道と接続)という幹線道路に面しており、横浜市営地下鉄ブルーライン(東急田園都市線、京浜急行、東海道線、京浜東北線と接続)立場駅から徒歩8分、相鉄いずみ野線(小田急線・JR武蔵小杉・新宿方面と接続)いずみ中央駅から徒歩6分とアクセスしやすい場所に立地しています。 (当院へのアクセスの詳細はホームページトップ画面のアクセスをご参照ください。)

LINE予約、WEB予約は24時間受けつけております。オンライン予約が苦手な方は、受付時間内に電話☏045-806-5067でも予約を受けつけております。

#内科 #循環器内科 #横浜市 #神奈川県 #泉区 #高血圧 #脳梗塞 #心不全 #腎不全 #透析  #心エコー検査  #頚動脈エコー検査 #腹部エコー検査  #BNP