息苦しさを感じたら その3 心不全の検査1

息苦しさの原因となる代表的な病気として心不全があります。 息苦しさを感じて、患者さんが来院された場合、心不全の可能性があるかないか調べる事はとても重要です。

残念ながら、健康診断で行っている心電図や胸のレントゲンだけでは、心不全を診断する事は困難です。

息苦しさで来院された患者さんから、心不全を見つけ出すには、どのような検査が必要でしょうか。 来院時は、聴診、心電図、胸部レントゲン検査、血液の検査を行います。

聴診とは、聴診器で心臓や肺の音を聴く診察で、とても重要です。 心臓にふだんは聞こえないⅢ音やⅣ音が聞こえる場合は、心不全の可能性が高くなります。心雑音が聞こえる場合は、心臓弁膜症による心不全が疑われます。

肺でラ音が聞こえる場合は、心不全が悪化して肺に水分がたまっている状態、すなわち急性心不全が疑われ、早急に入院加療が必要となる場合があります。

また、下肢にむくみがでる場合も心不全が強く疑われます。

心電図では、心不全に特徴的な所見はないので、残念ながら心電図検査では心不全を診断する事はできません。しかし、心筋梗塞など心不全の原因となる疾患の有無などが分かります。

胸部レントゲン検査は、心臓の拡大があれば慢性心不全の存在が疑われますが、心拡大が認められない心不全もあるので注意が必要です。 また、肺に胸水がたまっている場合は、急性心不全が疑われます。

心不全の検査で、大きな威力を発揮するのは、BNPという血液検査と心エコー検査です。これについては、次回のブログで説明したいと思います。

一番大事な点は、息苦しさを感じたら、そのまま様子を見るのではなく、循環器科で診察してもらう事が重要です。

当院にご来院いただければ上記方針で検査いたします。