その息切れ、心臓弁膜症かも 加齢のふりをしてやってくる心臓弁膜症

最近、『その息切れ心臓弁膜症かも』といったテレビコマーシャルや、『加齢のふりをしてやってくる心臓弁膜症』といったテレビコマーシャルを、目にする機会が多いのではないでしょうか。

心臓弁膜症という言葉はあまりなじみがないかもしれません。

心臓弁膜症とは一体何でしょうか?

実は、心臓弁膜症は誰でも発症する可能性があります。

心臓は1日10万回拍動して、1日8トンの血液を送り出しています。

効率よく血液を送り出すために、心臓には、4つの部屋(右と左の心房と心室)があります。その部屋の出口にあり、ドアの役目をしているのが、弁です(したがって4つあります)。

加齢などの影響で、心臓の弁が劣化していき、うまく開かなくなったり(狭窄症)、うまく閉じなくなったり(閉鎖不全症)する病気です。

高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病があると、発症する年齢が早くなります。

心臓弁膜症が怖い点は、末期になり心臓弁膜症から心不全になるまで、症状が出ないため気づきにくいことです。

団塊の世代の方々が後期高齢者(75才)となる5年から10年後には、全国の病院の心臓の入院病棟が、心臓弁膜症・心不全患者さんで、満杯となり、一部では足りなくなると予想されています。

しかし、心配する必要はありません。

最近は薬剤により心臓弁膜症が悪化するのを抑えることができます。

ただし、健診や人間ドックの心電図や胸部レントゲン検査では、なかなか見つける事が困難です。

では、どうすればよいのでしょうか。

60才以上の方、高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病がある方は、循環器内科を受診して BNPという血液検査や心エコー検査をすることにより、早期に心臓弁膜症を発見することができます。

そして、治療が必要な場合も、早期であれば入院せずに治療をする事ができます。

一度、自分の心臓の状態をチェックしてみましょう

院内に飾っている紅葉です